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ドラえもん「のび太の月面探査記」映画&小説版

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eiga.com 作品情報 『ドラえもん のび太の月面探査記』
■解説
国民的アニメ「ドラえもん」の長編劇場版シリーズ39作目。直木賞受賞作「鍵のない夢を見る」、ドラえもんのひみつ道具を各章のタイトルに起用した「凍りのくじら」などで知られる人気作家の辻村深月が、映画脚本に初挑戦し、月面を舞台にドラえもんとのび太たちの冒険を描いた。月面探査機がとらえた白い影がニュースとなり、それを「月のウサギだ」と主張したのび太は、周囲から笑われてしまう。そこで、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側にウサギ王国を作ることにしたのび太。そんなある日、不思議な転校生の少年ルカが現れ、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことになるのだが……。監督は「映画ドラえもん」シリーズを手がけるのは3作目となる八鍬新之介。ゲスト声優に広瀬アリス、柳楽優弥、吉田鋼太郎ら。
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■スタッフ:/監督 八鍬新之介 /原作 藤子・F・不二雄 /脚本 辻村深月 /演出 岡野慎吾 山口晋 /キャラクターデザイン 丸山宏一 /音楽 服部隆之 /主題歌 平井大
■キャスト(声の出演)水田わさび(ドラえもん) 大原めぐみ(のび太) かかずゆみ(しずか) 木村昴(ジャイアン) 関智一(スネ夫) 皆川純子(ルカ) 広瀬アリス(ルナ) 中岡創一(キャンサー) 高橋茂雄(クラブ) 柳楽優弥(ゴダート) 吉田鋼太郎(ディアボロ) 酒井藍(カイア)
■作品データ:/原題 ドラえもん /製作年 2019年 /製作国 日本 /配給 東宝 /上映時間 111分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
※今年の春休み映画だが、GWの家族連れ集客を見込んで、再上映(1日1回だが)
していたので、小説を読んでいる最中ではあったが観に行ってきた。

●「映画ドラえもん のび太の月面探査記」予告


マンタンウェブ 直木賞作家・辻村深月が脚本 月を舞台に大冒険!
『のび太とドラえもんたちが、「映画ドラえもん」で月を冒険するのは初めてとは意外だと感じつつ、どんな世界観を作り上げているのかと楽しみにしていた。ひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」が登場し、「ドラえもん」ならではのアイデアに、思わずニヤリとしてしまった。友情を主軸に置いたストーリーとワクワクするアドベンチャーなど、らしさはしっかりと感じさせながらも、ゲストキャラが転校生として登場する新鮮な演出もあり、新しい「ドラえもん」を見た気がした。変わらない良さと変わっていく面白さの両方を楽しめる作品だ。
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ゲスト声優として、女優の広瀬アリスさん、俳優の柳楽優弥さん、吉田鋼太郎さん、お笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一さん、「サバンナ」の高橋茂雄さんが出演している。(遠藤政樹/フリーライター)』

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※不満な人の意見の多くが、ラストの落としどころに「無理強い」なものを
感じているようだ。あえてネタバレはしないが、小説版を読むと、ルカの心情
がよく解るので、最後の選択もスムーズに受け入れられた。不満分子はノベ
ライズを読め!!っちゅうことで。(「解説を読まないと理解できないよう
な映画はクソ!」とか言われそうだから、これ以上は触れないでおく・・・。)

ドラえもんを小説で描くということ。テキストインタビュー 辻村深月
『小説と脚本の流儀は、まったく違うものでした。たとえば登場人物の長いセリフ。小説では読者に状況や気持ちを伝えるために言葉を尽くしがちですが、映画は違う。「声優さんの演技と絵があれば充分に伝わりますから、このひと言で大丈夫です」と監督に指摘されたところが何カ所かありました。その言葉を聞いたとき、小説でできること、そしてアニメでできること、それぞれ得意な部分があるんだなと気が付いたんです。同じアイデアや設定から発信しても、アプローチの仕方がこんなに違うんだと。勉強になることがとてもたくさんありました。
脚本を書いていて、まるでドラえもんのひみつ道具みたいだと思ったんですよ。「ミステリアスな月」って書いたら、書いた本人はそれが何色なのか知らなくても、「ミステリアスな月」がアニメでは仕上がってくるんです(笑)。なんて素敵な道具なんだろう、これはひみつ道具を手に入れたようなものだと。他にも、「荒涼とした大地」と書いておけば、「荒涼とした大地」が絵になってできあがってくる。すごく楽しい!とはしゃいでいたんですけど、いざ小説にするとき、その作業がすべて自分にはね返ってきたんです。ああ、私が一人で描写しなきゃいけないんだって(笑)。
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この小説は、自分が脚本で書いたものって何だったんだろうと、その意味をひとつひとつ再確認するような気持ちで書きました。できあがっていくアニメの絵を参考にして書いた部分もありますが、もちろんそうではないところも。たとえば、このとき登場人物がどんな思いでいたのか、といったような部分ですね。そうした部分を書くことが本当に楽しくて。すでに絵のある場面のほうが早く書けると思っていたら、そうではなかった。何もない、一から文章で描写して書かなければいけない場面や映画にはないシーンのほうが、楽しみながらスピード感を持って書くことができたんです。私はやっぱり小説家だ。ここで生きているんだなって。
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「ドラえもん」を小説で書くにあたって、私の背中を押してくれたのが、瀬名秀明先生の「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」の存在でした。瀬名さんが『鉄人兵団』を書かれたとき、編集者から「のび太たちの年代が読めるように」と最初は依頼されたそうなんです。そしたら瀬名さんが「のび太たちじゃなくて、(『エスパー魔美』の)魔美が読めるくらいでもいいですか?」とおっしゃった。そのやりとりを伺って、なんてオシャレで、すてきな返し方をされるんだろうと思ったんですね。ノベライズの依頼を受けて、真っ先に思い出したのがその言葉でした。その言葉が私の中でも基準になって、最後まで書き上げることができた。もともと私は学生時代、瀬名さんが「ドラえもんが好き」とインタビューなどでおっしゃっている姿を見て、いつか、自分も作家になったら「ドラえもんが好き」と言える作家になりたい、と思っていたんです。なので、私を今回の映画につないでくれたおひとりは瀬名さんだったと思っていますし、瀬名さんの「鉄人兵団」がなかったら、書き出すときにもっとずっと迷ったと思う。瀬名さんにも、心から感謝しています。
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小説を書いていて、「あ、ここが自分の本領発揮だ」と思えた場面がいくつかあるんです。とくに各章をつなぐインタールード(芝居の幕間、音楽の間奏曲の意味)は、本当に自分がノって書いているなって。インタールードのある一場面では、ルカがどういう子なのか、より深く知ってもらえる内容になっています。それは文章で綴る小説だから書けた場面だと思っています。小説にすることで、初めて言葉にできたキャラクターの気持ちや事情がいくつもあるんです。普段の小説でも、書きながら登場人物の気持ちがわかることがよくあるんですが、今回のように完成させた脚本があっても同じことが起きるというのは、自分にとって発見でした。おそらくそれは、ルカたちが私だけで作ったキャラクターではなく、スタッフのみなさんと一緒に作ったキャラクターだったからかもしれません。もともとの設定に厚みや奥行きがあったからこそ、自分の筆で書いてみたとき、よりふくらませていくことができたんでしょうね。』
※ルカが魅力的になったのは、女性作家の練りに練ったホンを使えたことが大きいだろう。
その部分だけは藤子先生を超えたかもしれないwのび太と美少年ゲストキャラとの「超友情」
は今後もっと前面に押し出されてくるかもしれない・・・。

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※適役にシャアみたいなの置いとけば絵になると思ってるきらいがあって・・・
でも、めっちゃ好き!結局、その辺は好みの問題だろうなーーー。

スペシャル対談 辻村さん×八鍬監督 第4回 映画ドラえもんを未来へつなぐ
『Q:完成した映画をご覧になっていかがでしたか?/辻村:試写会では、オープニングから涙が出て(笑)。のび太の「ドラえも~ん!」というセリフからオープニングに入るお約束の流れって、「映画ドラえもん」を観にきた醍醐味のひとつだと思うんです。「ああ、今年も新しいドラえもんたちの冒険が始まるぞ」と、見ている人のテンションがそこでまずグッと上がる。今回は『のび太の月面探査記』のタイトルが出た瞬間に「あ!私がつけたタイトルの映画が本当に形になったんだ」と胸がいっぱいになりました。/八鍬:オープニングはお客さんにワクワクしてもらいたくて、絵コンテにも力を入れました。本編には入りきらなかった月や異説に関するネタを全部つめこんだんです。ルカやエスパルたちをオープニングで先に登場させたのは、2回目を見たときエスパルたちのこまかな動きに気づいてもらえたら楽しいかなと。
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/辻村:本編で印象的だったのは、八鍬さんが脚本をふくらませてくれた月面レースの場面。脚本ではのび太とルカがただただカートを走らせながら会話をしていたのが、映画ではバッテリー交換をしながらの会話にアレンジされていて…。/八鍬:のび太がルカを励ますいいセリフのやりとりが脚本にあったので、それを絵の動きでさらに印象づけたかったんですね。 スタッフからも、ただドライブしているだけでなく、ほかの方法で二人を強く結びつける場面にしたほうがいいんじゃないかと提案があり、それに対して考えたシーンです。のび太とルカのとる行動が、二人の関係を象徴するような場面にしようと考えました。そこで、故障したカートがルカの象徴で、それをのび太が修理するというアイデアが浮かんだんです。のび太をカートの下にもぐらせることで、二人が直接顔を見て話すよりもセリフが効果的に聞こえる。そしてルカもカートの下にもぐることで、二人の体がくっつきますよね。その流れも重要だったりします。
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映画のラストでルカがエスパルの能力を捨てますが、その決断を肯定的なものとして描きたかったんですね。超能力を持たないのび太たちのアナログなやり方に触れたことで、人間の力・人間の可能性を信じるようになり、ルカはエスパルの能力を捨てる決意をします。その前振りとして、バッテリー交換のシーンが必要だったんです。/辻村:小説版にはそのあたりを表現するために、ラスト近くでルカとのび太たちが地球でかけっこをするシーンがあるんです。映画より先に小説を読んだ人たちから、「あのシーンがなくて残念だった」と言われることもあるのですが、どうしても尺の関係で映画では入れられなかった。だけど、その代わりに八鍬さんが用意してくださったのが、こののび太とルカの語らいの演出なんですよね。絵コンテで見た時に、ああ、私がやりたかったことをここで全部ちゃんと表現してくれた、と嬉しくなりました。八鍬さんやスタッフの皆さんの、いい映画にしようという気持ちが伝わってきました。他にも、ルカたちを助けるために家を出て行く場面で、のび太がパーカーを羽織るところもすごい。服が変わると絵を動かすための作業が増えるのは明らかなのに、このお話に一番合う形を選んでくれた。季節が秋だということをすごく大事にしてくれていて、のび太たちの生活感に奥行きが感じられる。本当にうれしかったです。
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のび太たちが家を出ていく場面も、こだわったシーンですね。今回の冒険で、のび太たちの心がいちばん動く瞬間はいつだろうと考えたんです。それは彼ら自身が命をかける瞬間、つまり安全な地球を離れるときじゃないかなと考え、一人ひとりの決意を丁寧に描きました。/辻村:のび太たちの表情、いいですね。ちょっと肌寒い秋の夜だからなおのことグッとくる。/八鍬:そうした彼らの決意をお客さんに感じてもらいたいという意味もあって、気球で月に向かうことにしたんです。ロケットを使って一瞬で到着するのではなく、ゆっくりとしたスピードで徐々に地球を離れていくんですね。そこには空を飛ぶことの高揚感がある一方で、恐怖も入り交じっている。その感覚を表現したかった。(中略)
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/辻村:試写会のあと、私が泣きながら「ありがとうございます」って言ったら、八鍬さんが「楽しかったですね」って言ってくれたこともとても嬉しく、光栄でした。そんな私たち二人の肩を抱き寄せてくれる人がいて、振り返ると、むぎわらしんたろう先生が……。「おつかれさま、よかったね」って言ってくださって、さらに涙がぶわっと出てきて(笑)。むぎ先生は、これまでずっと「映画ドラえもん」をつないでこられたお一人。私が脚本執筆に戸惑っていた時にも、こんな言葉をかけてくださいました。「映画ドラえもん、楽しんでください。ドラえもんたちもきっと、新しい世界へ冒険に行けることを楽しみに待っているはずですよ」と。/八鍬:おかげで楽しい冒険になりましたね。辻村さんやスタッフが、楽しんで仕事をしていたかどうかが僕にとってはいちばん大事なんです。作品がどんなに評価されたとしても、現場でかかわる人たちが嫌な思いをしていたら自分が幸せになれないじゃないですか。5年、10年経ってからも、「あのとき楽しかったね」とみんなが思える作品を今後も作っていきたいですね。/辻村:私は無事にバトンをつなげたので、小説の世界へと戻ります。これから先、未来の「映画ドラえもん」に携わる皆さんには、むぎ先生から私がいただいた言葉をそのままお伝えしたいです。「どうか映画ドラえもんを楽しんでください」!』

●TVCM(30秒)観客篇

※子供映画のこの手のCMはまだ許せる。ちょっとホンワカする。

◎辻村脚本ならこういうのもあるゾ!
藤子不二雄ミュージアム Fシアター 「ドラえもん&Fキャラオールスターズ“月面レースで大ピンチ!?”」予告編観られます♪
『「何かおもしろいことないかな~」。退屈していたのび太のもとに、「第1回月面レース」参加のお知らせが届いた。月面で行われる過酷なレースに出場するのは、キテレツ&コロ助、エリちゃん&チンプイなど、Fキャラオールスターズだ。はたしてレースの結果は?[脚本]辻村深月/[演出]寺本幸代』
※月面モノをこれで予行演習してた?
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☆ドラえもん愛に満ちた辻村さんには、今後もずっと脚本を手掛けてほしいと
思ったなー、個人的には。いや、まだまだ他にも、藤子作品に感銘を受けた
作家の人がいるかもだね。瀬名秀明、辻村深月、お二人に続く新たなるドラ
好き作家よ、出でよ~~~~!今思ったけども、ドラちゃんのひみつ道具みた
いなもんやんねー、個性的な作家さんを脚本に起用するというのは・・・。

●ムーンビジュアル 郷愁にかられる


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※一人一人が、月をバックに意を決して、友達を助けるために集結する
シーンは激カッチョ良かったッスわー。ツボをわかってらっしゃる!




☆「プロレス今日は何の日」と「漱石と明治人のことば」をお届け~♪

(詳細は、1月1日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日5月4日(土)の、「プロレス記念日」は~?

年度・団体【1973年・川崎市体育館】
カテゴリー【事件】
見出し:『タイガー・ジェット・シンが新日本に乱入』
『解説:当時まったく無名だった謎のインド人がシリーズ開幕戦で山本小鉄×スティーブ・リッカードの試合中に疾風乱入、小鉄を痛めつけた。これにより後半戦から緊急参戦を果たす。/目玉の外国人選手がいなかった新日本において、最初の外人エースとなり猪木を新宿伊勢丹前で襲撃したり、その制裁として試合で腕を折られたりするなど、過度な抗争でスターダムに。いまだに最高のヒールレスラーは誰かと聞かれればシンと答えるファンは多く、ハンセンも新日本参戦時にその狂乱ぶりを自身のスタイル確立の参考にしたほどだった。』

◎関連書籍、ニュース記事、試合動画、など。

●サーベル タイガー ~タイガージェット シンのテーマ曲~


メタボの気まぐれ プロレススーパースター列伝・TJシン編 (2)
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『シンはフレッド・アトキンスに正統派レスリングを徹底的に叩き込まれ、1965年にデビュー。新日本プロレスの手続きに間違いがあり、シンは2か月早く来日してしまった為、急遽シンは山本小鉄vsリッカードの試合中、乱入した揚句、山本小鉄をメッタ打ちにした。この結果、新日本は「シンは勝手に日本に来た。決して新日本プロレスが招いたわけでは無い」とシンをマスコミに売り込んだ。
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1973年11月にはアントニオ猪木を新宿伊勢丹前で白昼堂々と襲撃し警察沙汰となる事件を起こし、猪木vsシンの試合は因縁の闘いとして世間の注目を集める事となった。/1981年7月に全日本プロレスに移籍し、馬場、鶴田、テリー・ファンク、ハンセン、ブロディらとの対戦でシンの持ち味が発揮され、輪島大士の国内デビュー戦の相手に抜擢された。
その後、新日本へカムバックし、FMW参戦では関ヶ原でのノーピープル電流爆破デスマッチ等多数の名勝負を繰り広げ、NOW、IWA・JAPAN、ハッスルと戦場を変えて健在ぶりをみせた。』
※手違いで2か月早く来日したってのがオモロイなー。悪役で有名になったら街を出歩けなくなることを予期して、早めに東京見物しとこうと思ったんだったりして・・・w

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※写真で一言「だんご2兄弟」!

☆本日の、『漱石と明治人のことば』は・・・
漱石と明治人のことば目次

【今日のことば】「朝二合、昼二合、夜二合、合計一升」――若山牧水

【解説】
若山牧水は、旅と酒の歌人として有名だ。次のような歌は、多くの人の耳の底にあるのではないだろうか。「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく」「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり」

明治18年(1885)宮崎の生まれ。早稲田大学の同級には、北原白秋、土岐善麿らがいた。牧水の旅支度は、わらじばきに着慣れた和服の尻端折り。北へ南へと旅して歩く。送り出す牧水の妻・喜志子は、こんな歌を詠む。「汝(な)が夫(つま)は家にはおくな旅にあれば命光ると人の言へども」/いそいそと旅立つ夫を見送ったあとの待つ身の切なさが、そこはかとなく匂い立っている。

静岡県沼津市の若山牧水記念館を何度か訪れたことがある。そこで私の目を引いたのは、牧水遺愛の酒器(盃と徳利)だった。盃は白地に藍で柳と蝙蝠(こうもり)を配した絵模様。作者や産地をとりたてて語るべき高級品ではない。日本全国くまなく歩いた旅の果て、愛して移り住んだ沼津の千本松原。その自邸近くの瀬戸物屋で買い求めたものらしかった。徳利に至っては、関西の蔵元が景品として出したもの。しかし、不思議に蝙蝠の盃と色合いがぴたりと馴染む。

そして、掲出のことば。小学生の算数なら計算が合わないが、牧水はこう嘯(うそぶ)く。「枡めがちがうといい給うな、この液体の体質だ」/すなわち、朝昼晩2合ずつ計6合となるところ、ついつい、もう1本もう1本のお銚子の追加があって1日1升になってしまうというわけ。酒呑み特有の算盤(そろばん)勘定。だが、「さもありなん」と頷く御仁も、案外少なくないのではないですかな。牧水は瀕死の床にあっても酒は欠かさなかった。長年の酒で体内に浸潤したアルコールのためか、酷暑の中2日間を経ても、遺体は少しも腐乱するところがなかったという。

さて、先に紹介した盃と徳利は、牧水とともに昇天させるべく、一度は亡骸とともに荼毘に付された。ところが、焼き崩れるどころか従前に増して藍の色を深くし、主の代わって喜怒哀楽の渦巻く現世に甦ったのだそうな。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「酒飲み」「若山牧水」で動画検索してみました!!)

●(随筆)酒と歌 若山牧水 朗読:向井智子


●映画『牧水 〜あくがれのみなかみ〜』予告編(シネマプロ制作:2017年)


☆こんなところにまで若山さん・・・w
サッカーキング 【なんでもベストイレブン】伝説の酒豪ベストイレブンが決定!天龍もEXILEも大鵬も招集だ!!
→『日本代表が負けた? くよくよするな、とりあえずビールだ。勝って祝杯、負けてやけ酒。いずれにせよ、人は飲んじゃうのである。飲んで飲んで飲まれて飲んで、飲めば海路の日和あり! そんなわれわれにきっと夜通し付き合ってくれる、酒豪・酔漢ベストイレブンを発表したい。フォーメーションは両SBと左右MFが極端にインサイドに位置する4—2—2—1—1の“ワインボトル型”。攻撃は左サイド一辺倒だ(左党だけにネ)。ミランのクリスマスツリーもびっくり!酒豪による酒豪のための“ワインボトル型”フォーメーションだ。
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■右サイドバック 若山牧水・・・酒と旅を愛した歌人・若山牧水による大正14年の九州旅行の記録。「五十一日の間、ほとんど高低なく毎日飲み続け、朝三四合、昼四五合、夜一升以上といふところであった」。毎日二升飲みながら旅する健脚は間違いなくワールドクラス。大酒飲みの宿命、肝硬変により43歳の若さで亡くなったが、ウィキによると「夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、“生きたままアルコール漬けになったのでは”と、医師を驚嘆させた」ってオイ……(合掌)。』

ジョニーAのつぶやき:矢口真里を「ミニモニの皮を被った天龍」と称したり、面白いサイトであるwww


・オマケ
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