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【今日のことば】「およそ人、この世に処し、事を成さんとするには、須(すべから)く戦国武士の覚悟あるを要す」――渋沢栄一 |
【解説】
渋沢栄一は江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の家臣だった。もともとは藍商や荒物商も兼ねる裕福な農家の生まれ。知人を介して一橋家に出仕していたところ、主の一橋慶喜が徳川15代将軍となったため、これに付き従って幕臣となったのだ。その後、慶喜の弟・昭武の随員としてパリの万国博覧会に派遣され、引き続く昭武の欧州留学にも同行。帰国したのは、幕府瓦解直後の明治元年(1868)11月だった。
実業界入りした渋沢は、洋行体験を生かし、第一国立銀行、王子製紙、東京瓦斯など500 余りの会社を起こした。当時の経済界屈指の実力者であり、その気になれば、三井、三菱に匹敵する財閥をつくることも可能だったが、それをしなかった。事業というものは、社会の多数を益するものでなければならないのであり、子供たちに対しても「わが家には宝として子孫に遺すべきものはない」と言い切っていた。
渋沢の生き方の基底には、武士の魂とでもいうべきものがあった。掲出のことばも、そこから生まれた訓言である。それは事業をする際も同じ。渋沢は、その著『論語と算盤(そろばん)』の中にはこんなふうに綴っている。「私は常に士魂商才ということを唱道するのである。(略)人間の世の中に立つには武士的精神の必要であることは無論であるが、しかし武士的精神にのみ偏して商才というものがなければ、経済の上からも自滅を招くようになる、ゆえに士魂にして商才がなければならぬ、(略)その商才というものは、もともとは道徳を以て根底としたものであって、道徳と離れた不道徳、欺瞞、浮華、軽佻の商才は、いわゆる小才子、小悧口であって、決して真の商才ではない」
まことにスケールの大きな実業家であった。
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→『■内容紹介:「日本人は戦後、日本の否定的な面ばかり教えられてきたが、日本には武士道という美徳がある。武士道といえば新渡戸稲造の『武士道』を思い出すが、新渡戸武士道は1899(明治22)年に書き終えており、その後の日清・日露戦争や昭和の大戦での武士道は描かれていない。その時代にこそ武士道に基づいた感動のエピソードがたくさんあるのに……。先人たちの武士道精神――21世紀の若者たちに、ぜひこれだけは伝えたい」(序文より) /■登録情報:/単行本 256ページ /出版社 晋遊舎 /言語 日本語 /ISBN-10: 4801800467 ISBN-13: 978-4801800465 /発売日 2014/7/19 /梱包サイズ 18.6 x 13 x 2 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.7 /■カスタマーレビュー:マーマ 5つ星のうち5.0 「日本人なら読んでみてほしいな💙」2014年11月5日・・・学校では教わらなかったはじめて知る戦時中の逸話がたくさんありました。読んでみて、近代に入ってからも武士道のこころを大切にしてきた日本人がかつて大勢いたことにあらためて驚きました。そして、現代ではスポーツ界での「日本のフェアープレイ精神」、世界を驚嘆させる「日本人としてのマナー」などが言葉を代えこの流れを組んでいるのではないかと気づきました。』
→『■内容紹介:「日本人は戦後、日本の否定的な面ばかり教えられてきたが、日本には武士道という美徳がある。武士道といえば新渡戸稲造の『武士道』を思い出すが、新渡戸武士道は1899(明治22)年に書き終えており、その後の日清・日露戦争や昭和の大戦での武士道は描かれていない。その時代にこそ武士道に基づいた感動のエピソードがたくさんあるのに……。先人たちの武士道精神――21世紀の若者たちに、ぜひこれだけは伝えたい」(序文より) /■登録情報:/単行本 256ページ /出版社 晋遊舎 /言語 日本語 /ISBN-10: 4801800467 ISBN-13: 978-4801800465 /発売日 2014/7/19 /梱包サイズ 18.6 x 13 x 2 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.7 /■カスタマーレビュー:マーマ 5つ星のうち5.0 「日本人なら読んでみてほしいな💙」2014年11月5日・・・学校では教わらなかったはじめて知る戦時中の逸話がたくさんありました。読んでみて、近代に入ってからも武士道のこころを大切にしてきた日本人がかつて大勢いたことにあらためて驚きました。そして、現代ではスポーツ界での「日本のフェアープレイ精神」、世界を驚嘆させる「日本人としてのマナー」などが言葉を代えこの流れを組んでいるのではないかと気づきました。』
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