eiga.com 作品情報 『永遠の人』
■解説:「笛吹川」につづいて木下恵介が自から脚本執筆・監督、コンビの楠田浩之が撮影した、人間愛憎のものがたり。
■ストーリー:◇第一章 昭和七年、上海事変たけなわのころ。阿蘇谷の大地主小清水平左衛門の小作人草二郎の娘さだ子には川南隆という親兄弟も許した恋人がいた。隆と、平左衛門の息子平兵衛は共に戦争に行っていたが、平兵衛は足に負傷、除隊となって帰ってきた。平兵衛の歓迎会の旬日後、平兵衛はさだ子を犯した。さだ子は川に身を投げたが、隆の兄力造に助けられた。やがて隆が凱旋してきた。事情を知った彼は、さだ子と村を出奔しようと決心したが、その当日、幸せになってくれと置手紙を残し行方をくらしました。(以下略)
■スタッフ:/監督 木下惠介 /脚本 木下惠介 /製作 月森仙之助 木下惠介 /撮影 楠田浩之 /美術 梅田千代夫 /音楽 木下忠司 /録音 大野久男 /照明 豊島良三 /編集 杉原よ志 /スチル 堺謙一
■キャスト:高峰秀子 加藤嘉 佐田啓二 野々村潔 仲代達矢 永田靖 浜田寅彦 乙羽信子 田村正和 戸塚雅哉 藤由紀子 石浜朗 東野英治郎
■作品データ:/原題 The Bitter Spirit /製作年 1961年 /製作国 日本 /配給 松竹 /上映時間 107分
■ストーリー:◇第一章 昭和七年、上海事変たけなわのころ。阿蘇谷の大地主小清水平左衛門の小作人草二郎の娘さだ子には川南隆という親兄弟も許した恋人がいた。隆と、平左衛門の息子平兵衛は共に戦争に行っていたが、平兵衛は足に負傷、除隊となって帰ってきた。平兵衛の歓迎会の旬日後、平兵衛はさだ子を犯した。さだ子は川に身を投げたが、隆の兄力造に助けられた。やがて隆が凱旋してきた。事情を知った彼は、さだ子と村を出奔しようと決心したが、その当日、幸せになってくれと置手紙を残し行方をくらしました。(以下略)
■スタッフ:/監督 木下惠介 /脚本 木下惠介 /製作 月森仙之助 木下惠介 /撮影 楠田浩之 /美術 梅田千代夫 /音楽 木下忠司 /録音 大野久男 /照明 豊島良三 /編集 杉原よ志 /スチル 堺謙一
■キャスト:高峰秀子 加藤嘉 佐田啓二 野々村潔 仲代達矢 永田靖 浜田寅彦 乙羽信子 田村正和 戸塚雅哉 藤由紀子 石浜朗 東野英治郎
■作品データ:/原題 The Bitter Spirit /製作年 1961年 /製作国 日本 /配給 松竹 /上映時間 107分
東洋経済オンライン アニメ界の旗手、原監督の巨匠へのリスペクト 木下恵介作品を見ないともったいない
→『ずっと木下監督を表すのにいい言葉がないかなと思っていたのですが、「過激さ」「ロック」「パンク」といった言葉がふさわしいのではと、感じています(中略)(お奨め作品は)「永遠の人」「笛吹川」、それから意外なところで「今年の恋」。これは「二十四の瞳」の監督というイメージを覆してくれる3本だと思います。/「今年の恋」は正月映画の1本として公開された作品です。「男はつらいよ」などもそうですが、正月映画というのは、みんなを楽しませることを目的として作られている。「今年の恋」もとにかく映画としてものすごくよくできている。技巧派としてのテクニックのすばらしさを実感できると思います。それから「永遠の人」「笛吹川」は、見た人をぶん殴るような過激な映画。まずはそこから体験してほしい』
※はいはーーい、次は『笛吹川』、借りまーーす♪『今年の恋』は残念ながらTSUTAYAにゃなかったヨウナー
→『ずっと木下監督を表すのにいい言葉がないかなと思っていたのですが、「過激さ」「ロック」「パンク」といった言葉がふさわしいのではと、感じています(中略)(お奨め作品は)「永遠の人」「笛吹川」、それから意外なところで「今年の恋」。これは「二十四の瞳」の監督というイメージを覆してくれる3本だと思います。/「今年の恋」は正月映画の1本として公開された作品です。「男はつらいよ」などもそうですが、正月映画というのは、みんなを楽しませることを目的として作られている。「今年の恋」もとにかく映画としてものすごくよくできている。技巧派としてのテクニックのすばらしさを実感できると思います。それから「永遠の人」「笛吹川」は、見た人をぶん殴るような過激な映画。まずはそこから体験してほしい』
※はいはーーい、次は『笛吹川』、借りまーーす♪『今年の恋』は残念ながらTSUTAYAにゃなかったヨウナー
●予告編
※斬新な映像・音楽に釘付けにさせられるー。節目節目に挿入される、和製フラメンコ音楽「♬それはですな!それはですな!」が、耳について離れないワイ)
※斬新な映像・音楽に釘付けにさせられるー。節目節目に挿入される、和製フラメンコ音楽「♬それはですな!それはですな!」が、耳について離れないワイ)
☆1961年にアカデミー賞の「外国語映画賞ノミネート」になっているんですネーーー。その他の邦画では、
【アカデミー賞受賞作品】
・1951年 「羅生門」 黒澤明監督 名誉賞
・1954年 「地獄門」 衣笠貞之助監督 名誉賞
・1998年 「パーソナルズ~黄昏のロマンス~」 伊比恵子監督 短編ドキュメンタリー映画賞
・2002年 「千と千尋の神隠し」 宮崎駿監督 長編アニメ賞
・2008年 「おくりびと」 滝田洋二郎監督 外国語映画賞
・2008年 「つみきのいえ」 加藤久仁生監督 短編アニメーション賞
【その他】
・1936年 「巨星ジーグフェルド 」 美術賞ノミネート
・1952年 「羅生門」 美術賞ノミネート 松山崇
・1956年 「七人の侍」 衣装賞ノミネート /美術賞ノミネート
・1957年 「ビルマの竪琴」 外国語映画賞ノミネート(以下、「外ノミ」と略す)
・1961年 「永遠の人」 外ノミ
・1961年 「用心棒」 衣装デザイン賞ノミネート
・1963年 「古都」 外ノミ
・1965年 「砂の女」 外ノミ
・1965年 「怪談」 外ノミ
・1967年 「智恵子抄」 外ノミ
・1970年 「トラ・トラ・トラ!」 撮影賞賞ノミネート /編集賞ノミネート /美術賞ノミネート
・1971年 「どですかでん」 外ノミ
・1980年 「影武者」 外ノミ /美術賞ノミネート
・1981年 「泥の河」 外ノミ
・1985年 「乱」 衣装デザイン賞 ワダ・エミ /監督賞ノミネート 黒澤明 /撮影賞ノミネート /美術賞ノミネート
・1987年 「ラストエンペラー」 作曲賞 坂本龍一
・2003年 「ラストサムライ」 助演男優賞ノミネート 渡辺謙
・2003年 「たそがれ清兵衛」 外ノミ
・2005年 「ハウルの動く城」 長編アニメ賞ノミネート
・2006年 「バベル」 助演女優賞ノミネート 菊地凛子
・2006年 「もしも昨日が選べたら」 メイクアップ賞ノミネート 辻一弘
などがあるようだー
【アカデミー賞受賞作品】
・1951年 「羅生門」 黒澤明監督 名誉賞
・1954年 「地獄門」 衣笠貞之助監督 名誉賞
・1998年 「パーソナルズ~黄昏のロマンス~」 伊比恵子監督 短編ドキュメンタリー映画賞
・2002年 「千と千尋の神隠し」 宮崎駿監督 長編アニメ賞
・2008年 「おくりびと」 滝田洋二郎監督 外国語映画賞
・2008年 「つみきのいえ」 加藤久仁生監督 短編アニメーション賞
【その他】
・1936年 「巨星ジーグフェルド 」 美術賞ノミネート
・1952年 「羅生門」 美術賞ノミネート 松山崇
・1956年 「七人の侍」 衣装賞ノミネート /美術賞ノミネート
・1957年 「ビルマの竪琴」 外国語映画賞ノミネート(以下、「外ノミ」と略す)
・1961年 「永遠の人」 外ノミ
・1961年 「用心棒」 衣装デザイン賞ノミネート
・1963年 「古都」 外ノミ
・1965年 「砂の女」 外ノミ
・1965年 「怪談」 外ノミ
・1967年 「智恵子抄」 外ノミ
・1970年 「トラ・トラ・トラ!」 撮影賞賞ノミネート /編集賞ノミネート /美術賞ノミネート
・1971年 「どですかでん」 外ノミ
・1980年 「影武者」 外ノミ /美術賞ノミネート
・1981年 「泥の河」 外ノミ
・1985年 「乱」 衣装デザイン賞 ワダ・エミ /監督賞ノミネート 黒澤明 /撮影賞ノミネート /美術賞ノミネート
・1987年 「ラストエンペラー」 作曲賞 坂本龍一
・2003年 「ラストサムライ」 助演男優賞ノミネート 渡辺謙
・2003年 「たそがれ清兵衛」 外ノミ
・2005年 「ハウルの動く城」 長編アニメ賞ノミネート
・2006年 「バベル」 助演女優賞ノミネート 菊地凛子
・2006年 「もしも昨日が選べたら」 メイクアップ賞ノミネート 辻一弘
などがあるようだー
ツィッター 高峰秀子
→『 フォロー 高峰秀子 @HidekoTakamine【永遠の人(1961)】こう言ったら悪いけど、脚本があんまり陳腐なんで、「これは熊本の話だから熊本弁にしたらいいでしょう」って私が木下(恵介)さんに言ったの。方言って、ああいう時は便利ですね。木下忠司さんが付けたフラメンコの音楽がとても効果的です』
→『 フォロー 高峰秀子 @HidekoTakamine【永遠の人(1961)】こう言ったら悪いけど、脚本があんまり陳腐なんで、「これは熊本の話だから熊本弁にしたらいいでしょう」って私が木下(恵介)さんに言ったの。方言って、ああいう時は便利ですね。木下忠司さんが付けたフラメンコの音楽がとても効果的です』
●2012年 11/24『永遠の人』トークイベント(期間限定)
『東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例』に反対する声明文
→『例えば木下恵介の有名な作品「永遠の人」は地主の息子に強姦された女主人公が愛する人との結婚を諦めて泣く泣く強姦された地主の息子と結婚するが、生涯に亘ってこの夫を憎み続けるというストーリィです。これをアニメ化した場合、強姦シーンをリアルに表現したとしても、強姦された女が生涯夫を憎み続けることにより、「不当に賛美し、又は誇張するように描写し又は表現」していないと判定されて、「青少年に販売したり閲覧させないよう事業者に努力義務を求める図書」としての判定から免れるのでしょうか。それとも強姦シーンを「誇張した表現」と見なされ逆の判定をされるのでしょうか。考えるだに馬鹿馬鹿しく滑稽であります。我々脚本家をはじめ、創作者にとって強姦や近親相姦は重要なモチーフであり、これを描写表現したい意欲を持つことは極めてありふれたことであって、このような馬鹿馬鹿しい判定によって表現の自由を侵す条例を半ば恒久化しようとする企みは極めて不当かつ危険であり、今回の条例改悪は許されるべきではないと考えます』
→『例えば木下恵介の有名な作品「永遠の人」は地主の息子に強姦された女主人公が愛する人との結婚を諦めて泣く泣く強姦された地主の息子と結婚するが、生涯に亘ってこの夫を憎み続けるというストーリィです。これをアニメ化した場合、強姦シーンをリアルに表現したとしても、強姦された女が生涯夫を憎み続けることにより、「不当に賛美し、又は誇張するように描写し又は表現」していないと判定されて、「青少年に販売したり閲覧させないよう事業者に努力義務を求める図書」としての判定から免れるのでしょうか。それとも強姦シーンを「誇張した表現」と見なされ逆の判定をされるのでしょうか。考えるだに馬鹿馬鹿しく滑稽であります。我々脚本家をはじめ、創作者にとって強姦や近親相姦は重要なモチーフであり、これを描写表現したい意欲を持つことは極めてありふれたことであって、このような馬鹿馬鹿しい判定によって表現の自由を侵す条例を半ば恒久化しようとする企みは極めて不当かつ危険であり、今回の条例改悪は許されるべきではないと考えます』
『血と骨』評論
→『かつて木下恵介は「永遠の人」という作品で、嫌いな男に暴力的に犯され、本当に好きな男への想いを秘めたまま嫌な男の妻として一生を終える女を描き出したが、木下は脚本的にも演出的にもオーソドックスに人物の心情を表現して日本映画屈指の恋愛叙事詩を創り上げたものだ。『血と骨』も基本において『永遠の人』と同じであるが、こちらの方は心情を描写しようとしない。それゆえに、死ぬまで身勝手で暴力的だった俊平という男は理解し難いし、共感などできるはずもない。にも関わらず、この男が魅力的に映るのは理屈だとか擁護だとかを一切排除した潔さにあるのだろう。本能のままに生きる人間は現実的には厄介なだけの存在だが、映画の中のキャラクターとしてはやっぱり魅力的に映るのである』
→『かつて木下恵介は「永遠の人」という作品で、嫌いな男に暴力的に犯され、本当に好きな男への想いを秘めたまま嫌な男の妻として一生を終える女を描き出したが、木下は脚本的にも演出的にもオーソドックスに人物の心情を表現して日本映画屈指の恋愛叙事詩を創り上げたものだ。『血と骨』も基本において『永遠の人』と同じであるが、こちらの方は心情を描写しようとしない。それゆえに、死ぬまで身勝手で暴力的だった俊平という男は理解し難いし、共感などできるはずもない。にも関わらず、この男が魅力的に映るのは理屈だとか擁護だとかを一切排除した潔さにあるのだろう。本能のままに生きる人間は現実的には厄介なだけの存在だが、映画の中のキャラクターとしてはやっぱり魅力的に映るのである』
8月21日の、名言・格言
お空にひびが入っとる!
(散歩の途中、空が雲で覆われていて、切れ間から一筋の日光が差し込んでいるのを見た、5歳の息子が言ったせりふ。そう言われれば、空が裂けているようにも見えましたー)◎オマケ!「ひび」に関連する言葉あれこれ
心はね、折れるんならぽっきりいっちゃった方がいいのよ。骨折と一緒。中途半端にひびが入る方が治りが遅いものよ… by 詠み人知らず
君は唄が歌えるじゃないか 俺の零式防衛術は殺人(ころし)の技 相手を殺し 己を殺し 骨を砕き 息を断ち 心臓を止めるだけの殺人の技 百年極めようが 千年極めようが 残るのはただ死山血河!ひび割れた大地の上 深い闇の中 手探りで明日を探している人々に 出口を照らしてやることなど できはしない!君にはそれができるじゃないか! by 山口貴由(コミック「覚悟のススメ 2」“第四十話 くじけない歌”より)
心という器は ひとたび ひとたびひびが入れば 二度とは 二度とは・・・ by 興津三十郎
どんな物にも、ひびがある。でも、光が差し込むのは、そこからなのさ by ナポレオン・ボナパルト
世間のしがらみや既得権を握った人々が、北極海の分厚い氷のように立ちふさがっている。自分にはやりたいことも、そのためのアイデアもたくさんあるというのに、その氷が水面に顔を出すのを妨げているんです。焦りと憤りがありました。できたのは、ただコツコツと頭の上の氷を削ることだけでした。でもそこで腐らずに力を込めれば、少しずつですが確実に削れていくんです。そしていつか、分厚い氷にもひびが入るときが来ます by 竹内薫
●♪~ハートにヒビが入るほどきれいな 海を探しに行く物語~♪
・海を探す ブランキー・ジェット・シティ
・海を探す ブランキー・ジェット・シティ
●♪~平気 ひび割れた胸の隙間に 幸せ忍び込むから ため息はつかない~♪
・悲しみよこんにちわ 音無響子(島本須美)ver.
・悲しみよこんにちわ 音無響子(島本須美)ver.