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●松岡茉優&杏&麻生久美子!アニメ『バースデー・ワンダーランド』予告編
シネマトゥディ 樋口真嗣、原恵一監督が攻めてる!新作アニメの冒険を絶賛
→''' 『(2019年4月)3日、原恵一監督の新作アニメーション『バースデー・ワンダーランド』公開直前イベントが都内で行われ、『シン・ゴジラ』などで知られる映画監督・樋口真嗣が出席、携帯を持たないことで有名な原監督の新作にスマートフォンが登場したことに驚きの顔を見せた。この日は、原監督と本作のキャラクターデザインを担当したロシア人イラストレーターのイリヤ・クブシノブも来場した。本作は、作家・柏葉幸子の「地下室からのふしぎな旅」を原作に、ひょんなことから異世界に足を踏み入れてしまった少女アカネが、謎の錬金術師ヒポクラテスや叔母のチィらと共に、世界を救う旅に出る姿を描くファンタジー。この日は「原恵一という天才がいるから、アニメーション映画の監督をしない」と公言するほどに原監督をリスペクトしている樋口がゲスト登壇。普段から親交のある二人ということで、リラックスムードでイベントは進行した。
『バースデー・ワンダーランド』に「映画を観た時に本当にビックリしました。原さんどうしたんだろう、どこに向かうんだろうと思いました」と驚きを隠さない樋口は、「観たことない原さんの要素をぶっ込んでいるというか。冒険しているというか、攻めているなと。今まであまり踏み込んでいなかったのか、避けていたのかわからないですが、これをやろうと思ったのはすごいなと思いました」と絶賛。原監督は「ファンタジーものって正直、興味がない分野なんですけど、でも仕事として、エンタメとしてのファンタジーをやろうという話があったので。僕なりに攻めて攻めて攻めまくって。サービスしまくる作品にしようと思いました」と明かした。
さらに「原さんの作品なのに、(主人公の)アカネがスマホをいじっていたのが衝撃的で」と続けた樋口は、「いるんですよ。業界三大“携帯を持っていない男”が。古田新太、いのうえひでのり、原恵一と。信念のように持たないんだけど生きていける人たちが。そのうちのひとりが原さんだから驚いたんです」とコメント。それを受けた原監督は「携帯の芝居に関しては、僕はわかっていなかったけど、みんなはわかっているから。今回はApple社のスマホを使っているので、その通りのやり方でやってもらいました」と付け加えた。
また本作では、ロシア人イラストレーターのイリヤがキャラクターデザインを担当。原監督が「なかなかこの人というのがみつからなかった時に、たまたま入った書店で見つけたイリヤの画集を見て、この人だと思ってコンタクトをとった。ちょうどその時にイラスト集が出たばかりだったので、とにかく速攻で捕まえなきゃと。すぐに連絡して、すぐ打ち合わせをした。後で聞いたら、すでにイリヤに目をつけているアニメスタジオがあったみたいで。でもこっちはとにかく、大きな映画という仕事でキャラクターデザインを頼みたいということだったので、イリヤが選んでくれたと」と明かすと、イリヤは「大きい映画だから選んだのではなくて、原さんの映画だから」と笑みで答えた。
ちなみに劇中では、とある理由から主人公が猫耳になるシーンも登場するといい、樋口は「あそこも攻めていましたね」と感心した様子。原監督は「もともとやらないつもりだったんだけど、イリヤが絶対に猫耳を出しましょうと。猫耳は嫌いなんで、ダメと言っていたんですけど、若い現場スタッフが『獣耳(けもみみ)いいすよ』といってきて。そうしたらイリヤが勝手に猫耳のアカネの絵を描いてきたんで、そこまでやりたいならわかった。オッケーと言いました」と裏話を明かしていた。(取材・文:壬生智裕)
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