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『蜜のあわれ』

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eiga.com 作品情報 『蜜のあわれ』
■解説:詩や俳句、随筆などさまざまなジャンルの作品を残した作家・室生犀星が、晩年の1959年に発表した会話のみで構成されたシュルレアリスム小説の古典を、「生きてるものはいないのか」「シャニダールの花」の石井岳龍監督のメガホンにより映画化。自分のことを「あたい」と呼ぶ愛くるしい赤子と、赤子から「おじさま」と呼ばれる老作家。親子以上に年の離れた二人だが、とめどない会話を交わし、夜になると体を寄せ合って寝るなど、仲睦まじく暮らしていた。赤子はある時は女(ひと)、ある時は真っ赤な金魚と姿を変えるが、普通の人間には彼女の正体はまったくわからない。そんな中、老作家の過去の女が幽霊となって現れた。赤子役を二階堂ふみ、老作家役に大杉漣。幽霊として登場する過去の女役を真木よう子が演じる。
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■スタッフ:/監督 石井岳龍 /原作 室生犀星 /脚本 港岳彦 /エグゼクティブプロデューサー 香山哲 小西啓介 /プロデューサー 小林千恵 森重晃 /ラインプロデューサー 湊谷恭史 /撮影 笠松則通 /照明 岩下和裕 /録音 古谷正志 /美術デザイン 佐々木尚 /美術 齋藤佐都子 /装飾 須坂文昭 /衣装デザイン 澤田石和寛 /衣装 大森茂雄 /ヘアメイク 永江三千子 /編集 武田峻彦 石井岳龍 /音楽 森俊之 勝本道哲 /音響効果 勝俣まさよし /視覚効果 松本肇 /メインタイトル 赤松陽構造 /助監督 藤江儀全 /制作担当 小沼秀剛
■キャスト:二階堂ふみ(赤子) 大杉漣(老作家) 真木よう子(ゆり子) 高良健吾(芥川龍之介) 永瀬正敏(辰夫) 韓英恵 上田耕一 渋川清彦 岩井堂聖子
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■作品データ:/製作年 2016年 /製作国 日本 /配給 ファントム・フィルム /上映時間 105分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
eiga.com インタビュー 二階堂ふみ&大杉漣 初共演のふたりが明かした「蜜のあわれ」の愛おしさ
→『「シャニダールの花」の鬼才・石井岳龍監督が、大正期に活躍した詩人・小説家の室生犀星が晩年に発表した小説「蜜のあはれ」を映画化。自分を「あたい」と呼ぶ、本当は金魚である愛くるしい少女・赤子と、彼女から「おじさま」と呼ばれる老作家を中心に描かれる、幻想的かつポップでおかしみのある人間模様。赤子と老作家、それぞれの役を演じきった二階堂ふみと大杉漣が、映画「蜜のあわれ」を語った。(取材・文/編集部、写真/堀弥生)
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17歳の高校生の時に原作を読んで以来、「とにかくずっと思い続けていた作品」と言う二階堂。「石井監督が映画にしたいとおっしゃっているのを聞いて、絶対やらせてくださいとお願いしました。数々の偶然が重なり、高校生の時に話していたことが実現するなんて、ワクワクして(作品に)臨みました」と振り返る。
一方の大杉も、念願の企画だったと話す。「二階堂さんの映画を数多く拝見していて、いつか共演できればと思っていました。また、30年以上前に『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 バースト・シティ』といった強烈なインディーズ映画に観客として触れて以来、いつか俳優として石井組の現場に立ちたいと願っていました。今回は、その“2つのいつか”が同時に実現したわけですから、この時点ですでに大杉はワクワクしていたのだと思います(笑)」。
会話のみで構成された幻想文学が原作ということもあり、どこか難解そうな雰囲気をかもす本作だが、ふわふわした金魚がイメージされた真っ赤なドレスをまとった赤子はとことんキュートで、奔放な赤子にほんろうされる老作家の姿はユーモラスだ。さらには老作家と過去に関係のあった女性(真木よう子)が幽霊となって現れ、赤子と老作家の恋人とも親子ともいえる関係にコミカルな一石を投じたりもする。老作家はまた、かつて友人であった芥川龍之介(高良健吾)の幽霊とも対面するのだ。大きな見どころとなるのは、老作家の秘密を知った赤子が、ジェラシーを露わにしてやり合う痴話ゲンカとも言うべきシーン。二階堂は「何回脚本を読んでも台詞がなかなか身体に染みつかなくて、すごく苦戦したシーンでした。でも、あのシーンを越えてから、ものすごくどの台詞もちゃんと口から言えるようになったという実感があったんだなと思えて。撮影が終わるころには、『あのときのしゃべり方と、あのときの言葉に戻りたい』という気持ちになりましたし、人が自分の口から何かを発するということをとても大事にしていた時代があったんだなと思っていました」と明かした。また、夕陽の赤い光が射すなか、赤子と老作家がリズミカルにダンスするシーンにも注目だ。「ふたりで踊るところは、ほぼ私が振り付けたんです。現場で振り付けを考えて、それがすごく楽しくて」と笑う二階堂に、「今まで踊ったのは、地元(徳島)の阿波踊りくらいしかなかったもんですから」と大杉は苦笑い。「(二階堂さんに)リードしていただいて、見よう見まねで。犀星さんも驚いたんじゃないですかね、老作家も踊ったかということで。楽しかったですね」。
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観客へのメッセージ、そしてお気に入りのシーンについて話を向けると、「老作家が映画の最初から終わりまですごく葛藤しながらも、最後に解放される瞬間みたいなものがあって、見ていてよかったって思えます。本当に、大杉さん演じる老作家を見ていて、愛おしいなという気持ちと、はかないなという気持ち。生と死は平等というか、そういうものをものすごく突き付けられるわけではないんですけど、目の当たりにしたそのまた先が見える瞬間が私は好きでした。素敵な映画になったと思います。皆さんにも見ていただきたいなと思いました」と答えた二階堂。そして大杉は、「自分の出演した作品に対して、僕は永遠に観客になれませんが、石井監督の目を通して、二階堂さんも僕も現場で戦いました。『蜜のあわれ』は、生きゆく儚(はかな)さ、切なさ、おかしみ、そしてあわれが凝縮された映画になったと思います。70歳の老作家は、赤子の存在にドギマギし翻弄されますが、そこに可愛さと愛おしさを強く感じました。室生犀星さんのリアルな言葉に、老いてなお枯れることのない“残酷な蜜”を味わっていただければうれしいですね」と結んだ。』


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☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日7月5日(木)の、「元気が出る言葉」は~?

『ゆっくり急げ。美よりも速く走れ。』
出展:?
発言者:ジャン・コクトー (フランスの詩人 小説家 画家 1889年7月5日~1963年10月11日
『解説:この本で唯一、意味がよくわからないのに紹介する言葉。ではなぜ載せたかのかというと、ただただ格好いいからとしかいいようがない。格好いいというのは、時として説明できないものだ。あえて言えば、急がば回れ、そして時代や流行の最先端すら超越してしまえ、ということだろうか。ジャン・コクトーといえば、堀口大学訳詩集「月下の一群」に収められている「耳」という詩が有名だ。「私の耳は貝のから/海の響をなつかしむ」。こちらはわかりやすい。』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

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☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

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細かすぎて伝わらない関連動画など

(「」「」で動画検索してみました!!)







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