※こねたみっくすくんが昨年度の第二位に推していた作品、つーこって、
やっとDVDレンタルしてきたナリよぉ~~~~う!!今から観るッス♪
eiga.com 作品情報 『シング・ストリート 未来へのうた』
きた表現だが・・・。海を隔てて、そこにイギリスがある、という状況の80年代ダ
ブリンでも若者の感性は同じようなものがあったのだろう。普遍的なテーマではあ
ると思う。
音楽にさほど造詣の深くないワチシ的には、「人生に勝る映画なし!」とまで感動
することもなかったが、群像劇として最後まで楽しんで観られた。ヒロインの子は
ちょっと一目惚れするにはオバサンっぽいなぁー、と初見で思ってしまい、若干恋愛
パートは感情移入できなかったけど。(よって、ラストも少々不満は残ったわけで
・・・)よほど、筋肉少女帯の歌う「小さな恋のメロディ」のラスト、トロッコで
旅立つ二人の行方のほうが気になるのだった(♪きっと地獄なんだわー♪)の突き
放しが最高~。
■解説:「はじまりのうた」「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督の半自伝的作品で、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を、1980年代ブリティッシュサウンドに乗せて描いた青春ドラマ。大不況にあえぐ85年のアイルランド、ダブリン。14歳の少年コナーは、父親が失業したために荒れた公立校に転校させられてしまう。さらに家では両親のケンカが絶えず、家庭は崩壊の危機に陥っていた。最悪な日々を送るコナーにとって唯一の楽しみは、音楽マニアの兄と一緒に隣国ロンドンのミュージックビデオをテレビで見ること。そんなある日、街で見かけた少女ラフィナの大人びた魅力に心を奪われたコナーは、自分のバンドのPVに出演しないかとラフィナを誘ってしまう。慌ててバンドを結成したコナーは、ロンドンの音楽シーンを驚かせるPVを作るべく猛特訓を開始するが……。
■スタッフ:/監督 ジョン・カーニー /製作 アンソニー・ブレグマン マルティナ・ニランド ジョン・カーニー /製作総指揮 ケビン・フレイクス ラジ・シン ボブ・ワインスタイン ハーベイ・ワインスタイン /原案 ジョン・カーニー サイモン・カーモディ /脚本 ジョン・カーニー /撮影 ヤーロン・オーバック /美術 アラン・マクドナルド /衣装 ティツィアーナ・コルビシエリ /編集 アンドリュー・マーカス ジュリアン・ウルリクス /歌曲 ゲイリー・クラーク ジョン・カーニー /音楽監修 ベッキー・ベンサム /主題歌 アダム・レビーン
■キャスト:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(コナー) ルーシー・ボーイントン(ラフィーナ) マリア・ドイル・ケネディ エイダン・ギレン ジャック・レイナー(ブレンダン) ケリー・ソーントン
■作品データ:/原題 Sing Street /製作年 2015年 /製作国 アイルランド・イギリス・アメリカ合作 /配給 ギャガ /上映時間 106分 /映倫区分 PG12
オフィシャルサイト
※モテたいがためにバンドを組む・・・。オーケンの自伝的小説で何度も目にして■スタッフ:/監督 ジョン・カーニー /製作 アンソニー・ブレグマン マルティナ・ニランド ジョン・カーニー /製作総指揮 ケビン・フレイクス ラジ・シン ボブ・ワインスタイン ハーベイ・ワインスタイン /原案 ジョン・カーニー サイモン・カーモディ /脚本 ジョン・カーニー /撮影 ヤーロン・オーバック /美術 アラン・マクドナルド /衣装 ティツィアーナ・コルビシエリ /編集 アンドリュー・マーカス ジュリアン・ウルリクス /歌曲 ゲイリー・クラーク ジョン・カーニー /音楽監修 ベッキー・ベンサム /主題歌 アダム・レビーン
■キャスト:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(コナー) ルーシー・ボーイントン(ラフィーナ) マリア・ドイル・ケネディ エイダン・ギレン ジャック・レイナー(ブレンダン) ケリー・ソーントン
■作品データ:/原題 Sing Street /製作年 2015年 /製作国 アイルランド・イギリス・アメリカ合作 /配給 ギャガ /上映時間 106分 /映倫区分 PG12
オフィシャルサイト
きた表現だが・・・。海を隔てて、そこにイギリスがある、という状況の80年代ダ
ブリンでも若者の感性は同じようなものがあったのだろう。普遍的なテーマではあ
ると思う。
音楽にさほど造詣の深くないワチシ的には、「人生に勝る映画なし!」とまで感動
することもなかったが、群像劇として最後まで楽しんで観られた。ヒロインの子は
ちょっと一目惚れするにはオバサンっぽいなぁー、と初見で思ってしまい、若干恋愛
パートは感情移入できなかったけど。(よって、ラストも少々不満は残ったわけで
・・・)よほど、筋肉少女帯の歌う「小さな恋のメロディ」のラスト、トロッコで
旅立つ二人の行方のほうが気になるのだった(♪きっと地獄なんだわー♪)の突き
放しが最高~。
●予告編
★感想ブログ
こねたみっくす 『シング・ストリート 未来へのうた』
→『彼女の夢を、兄貴の夢を、僕の夢にしたい。僕が夢を叶えることでラフィーナを、兄貴を、バンド仲間を、この曇天の日常から出してあげたい。そんな想いが全て彼らの楽曲となって表現される。だからこの映画で奏でられる音楽はどれも素晴らしい。特に学校の講堂でのギグで演奏された楽曲にはコナーの15歳ならではの等身大の想いが溢れている。どんなに待っても開かない扉を見つめながらラフィーナを待つ時間の長さ。両親や兄貴が昔みたいに明るく仲良く家族としていて欲しい日常を願う妄想の時間。観客が去っても、聞いて欲しい女性がいなくても、バラードを歌い切る覚悟。校長の忠告など無視して理不尽な日常に歯向かう強さ。「Drive It Like You Stole It」「Girls」「Up」「Brown Shoes」「To Find You」「The Riddle Of The Model」
シング・ストリートが奏でる全ての楽曲は、15歳を経験した全ての人がシング・ストリートを応援したくなる歌詞と音楽で構成されている。だからコナーとラフィーナのボートでロンドンへ向かうというムチャな夢も自然と応援したくなる。あの頃、無力で未熟だった自分の分まで夢を叶えてくれ!という想いを込めて。自分も負けじとまだ未来を夢見ていたいという想いも込めて』
こねたみっくす 『シング・ストリート 未来へのうた』
→『彼女の夢を、兄貴の夢を、僕の夢にしたい。僕が夢を叶えることでラフィーナを、兄貴を、バンド仲間を、この曇天の日常から出してあげたい。そんな想いが全て彼らの楽曲となって表現される。だからこの映画で奏でられる音楽はどれも素晴らしい。特に学校の講堂でのギグで演奏された楽曲にはコナーの15歳ならではの等身大の想いが溢れている。どんなに待っても開かない扉を見つめながらラフィーナを待つ時間の長さ。両親や兄貴が昔みたいに明るく仲良く家族としていて欲しい日常を願う妄想の時間。観客が去っても、聞いて欲しい女性がいなくても、バラードを歌い切る覚悟。校長の忠告など無視して理不尽な日常に歯向かう強さ。「Drive It Like You Stole It」「Girls」「Up」「Brown Shoes」「To Find You」「The Riddle Of The Model」
シング・ストリートが奏でる全ての楽曲は、15歳を経験した全ての人がシング・ストリートを応援したくなる歌詞と音楽で構成されている。だからコナーとラフィーナのボートでロンドンへ向かうというムチャな夢も自然と応援したくなる。あの頃、無力で未熟だった自分の分まで夢を叶えてくれ!という想いを込めて。自分も負けじとまだ未来を夢見ていたいという想いも込めて』
◎お次は、ハマちゃんの息子さんのインタビューどぞ!
映画ナタリー ハマ・オカモトとオカモトレイジにインタビュー
→『Q:シング・ストリートという劇中バンドの成長スピードについては、いかがでしたか? 途中からすごい勢いでオリジナル曲を連発していきますけれど。/レイジ:14歳から15歳のときの吸収力はハンパないと思うので、俺は全然違和感なかった。/ハマ そこはやっぱり、映画の作りがうまいと思いました。僕は普段から細かいところが気になってしまうタイプなので。もし曲作りのシーンでつまずいたりしてしまったら、気になって話にまったく入っていけなかったと思います。でもそうならなかったのは……例えば、コナーの相棒になるギタリストの男の子がいますよね。/Q:マルチプレイヤーのエイモンですね。銀縁眼鏡の。/ハマ:あの子のキャラクターがすごく効いてると思います。ひょうひょうとして普段は何を考えているのかわからないですが、コナーが「曲を作ろう」って遊びに来るとすぐ家に入れてくれたりして。/レイジ:胸にウサギを抱えてね(笑)。/ハマ:あの子が大の音楽好きで、実はソングライティングの才能を持っていることが劇中でさりげなく示されてる。(ジョン・)レノン&(ポール・)マッカートニーではないですが、たまたま会った友達がすごい才能の持ち主であってもまったくおかしくはないわけで。/レイジ:わかる。あと、実際に曲を作るシーンをきちんと描いていたのもよかったのかもしれません。コナーとエイモンが「リドル・オブ・ザ・モデル」という最初のオリジナル曲を作るシーンもそう。コナーが書いてきた歌詞にまずエイモンがアコギでコードを付け、次はサビを考えて──という具合に細かく手順を追っていた。それがなかったら「え、こんないい曲、いつの間にできたの?」と思ってしまうので。』
→『Q:シング・ストリートという劇中バンドの成長スピードについては、いかがでしたか? 途中からすごい勢いでオリジナル曲を連発していきますけれど。/レイジ:14歳から15歳のときの吸収力はハンパないと思うので、俺は全然違和感なかった。/ハマ そこはやっぱり、映画の作りがうまいと思いました。僕は普段から細かいところが気になってしまうタイプなので。もし曲作りのシーンでつまずいたりしてしまったら、気になって話にまったく入っていけなかったと思います。でもそうならなかったのは……例えば、コナーの相棒になるギタリストの男の子がいますよね。/Q:マルチプレイヤーのエイモンですね。銀縁眼鏡の。/ハマ:あの子のキャラクターがすごく効いてると思います。ひょうひょうとして普段は何を考えているのかわからないですが、コナーが「曲を作ろう」って遊びに来るとすぐ家に入れてくれたりして。/レイジ:胸にウサギを抱えてね(笑)。/ハマ:あの子が大の音楽好きで、実はソングライティングの才能を持っていることが劇中でさりげなく示されてる。(ジョン・)レノン&(ポール・)マッカートニーではないですが、たまたま会った友達がすごい才能の持ち主であってもまったくおかしくはないわけで。/レイジ:わかる。あと、実際に曲を作るシーンをきちんと描いていたのもよかったのかもしれません。コナーとエイモンが「リドル・オブ・ザ・モデル」という最初のオリジナル曲を作るシーンもそう。コナーが書いてきた歌詞にまずエイモンがアコギでコードを付け、次はサビを考えて──という具合に細かく手順を追っていた。それがなかったら「え、こんないい曲、いつの間にできたの?」と思ってしまうので。』
※ミュージシャン目線でもしっかり楽しめるということかーー。
●イギリスで成功して、ちょっと調子コキかけてる二人?
oriver.cinema 音楽青春映画の新たな金字塔『シング・ストリート 未来のうた』をより深く楽しむ6つの元ネタ
→『本作は監督の自伝的映画である。しかし、シング・ストリートがU2をモデルにしているのはファンからすると一目瞭然。ダブリン出身、学校にメンバー募集のポスターを貼ったことから結成、初ギグは学園祭、ロンドンに渡って成功、などなど。エイモンのモデルはU2のギタリスト、ジ・エッジだろう。ギターだけでなく複数の楽器に精通し、所謂ロックスターではなく、物静かな研究家タイプ(ドキュメンタリー『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』で公開された自前のサウンド・システムには、誰もが驚かされた)。ちなみに、U2では多くの楽曲をボーカルのボノとエッジが共作している。これもコナーとエイモンの関係に重なる。/ボノは本作を鑑賞し、「今年のナンバーワンだ」との賛辞を贈った』
※ジェネシス、ヴィレッジ・ピープルなどの知識もあると楽しめたわけなんだなーーー。
こちとら、シング・ストリートがU2をモデルにしてるってことさえ解かんなかったゼ!
→『本作は監督の自伝的映画である。しかし、シング・ストリートがU2をモデルにしているのはファンからすると一目瞭然。ダブリン出身、学校にメンバー募集のポスターを貼ったことから結成、初ギグは学園祭、ロンドンに渡って成功、などなど。エイモンのモデルはU2のギタリスト、ジ・エッジだろう。ギターだけでなく複数の楽器に精通し、所謂ロックスターではなく、物静かな研究家タイプ(ドキュメンタリー『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』で公開された自前のサウンド・システムには、誰もが驚かされた)。ちなみに、U2では多くの楽曲をボーカルのボノとエッジが共作している。これもコナーとエイモンの関係に重なる。/ボノは本作を鑑賞し、「今年のナンバーワンだ」との賛辞を贈った』
※ジェネシス、ヴィレッジ・ピープルなどの知識もあると楽しめたわけなんだなーーー。
こちとら、シング・ストリートがU2をモデルにしてるってことさえ解かんなかったゼ!
●本編内でコナーと兄ちゃんが観てるPV
Duran Duran - Rio
Duran Duran - Rio
TBSラジオ 【映画評】宇多丸、映画『シング・ストリート 未来へのうた』を語る!(2016.7.23放送)
→『「ONCE」も「はじまりのうた」もそれなりにちゃんとスキルのあるミュージシャンっていうのが主人公だったけど、今回は本当にゼロからスタートのアマチュアバンドのため、さっき言った音楽が生まれる瞬間っていうのがより瑞々しいっていうか、初々しいっていうか。そういうのになっているのが今回のさらに特徴で。たとえば、曲を作っている途中でね、こう曲を主人公と相方の2人で……ああいう音楽にちょっと詳しい、楽器とかちょっと出来て他より詳しいやつがいて。そいつがバンドの音楽的参謀になったりするっていうのは高校とかでもあると思うんだけどさ。曲を作っていて、「声を録ろうぜ。じゃあちょっとデモテープを録ろうぜ」「ちょっと、待って待って」っつって。掃除機のパイプを持って、「こうやってやると『ラジオスターの悲劇』みたいな感じの声になってかっこいいんだぜ」みたいな。で、曲を作っている途中で要はこういうことですよ。「おっ? なんかいま、俺たち本物っぽくなってね?」みたいな。「えっ、ちょっといま一瞬……あ、“っぽく”ね? “っぽく”ね?」みたいになる瞬間。ちょうどあれですよね。『桐島、部活やめるってよ』の最後の方で神木隆之介演じる映画部のあいつがさ、「なんでヘボい映画なんか撮ってるの?」って聞かれて、「いや、ヘボいんだけど、自分が作っているこの映画が自分たちの好きな映画とつながっている。それと同じものなんだっていう気持ちに一瞬だけでもなれるんだよね」っていうことを言うじゃないですか。あれと同じ感じですよ。デモテープとかを作ったことがある人なら絶対にわかると思うんだけど。こう、たとえば声とかを重ねると、「あれあれ? “っぽく”ね? “っぽく”ね?」みたいな。本当に、「あれっ? 本物っぽくない?」ってなる瞬間。あの瞬間のときめきとか、あっ!ってアガる瞬間みたいなのを今回は特にしっかり捉えてみせるという。これが本当に素晴らしいあたりじゃないかと思います。で、これはもう僕が根っからの80’sポップ大好き人間だからっていうのもあるとは思います。「80’sの音楽像があまり好きじゃないから、劇中の音楽があまりいいと思えなくて……」っていうような意見もネット上で見たりしたんですけど、まあ、そりゃしょうがない。僕は劇中で主人公たちがその時その時でいちばん好きなバンドや曲の影響を……まあ、影響まる出しで作るそのオリジナルナンバーの数々。シング・ストリートという劇中のバンドがオリジナルナンバーを作るんだけど、僕的にはあらゆる意味で本当にこの曲が最高だと思っていてですね。
楽曲そのものの力、音楽そのものの力っていうのが映画全体の質を高めているっていうのは「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」、これも同様でしたけどね。「ONCE」なんか本当に素晴らしかったけども。本作の場合、そこにさらに主人公たちの拙さ、未熟さ、成長のプロセスっていうのが織り込まれている。要は、曲の変遷そのものがストーリーを物語ってもいるという、そういう構造になっている。しかも当然、さっきもオープニングトークでも言いましたけども、彼が影響を受けたバンドの特徴みたいなものも曲に適度に織り込みつつ、だけど、なんて言うのかな、単なるパロディには終わらないようにして、という。要は、80’sポップなるものの本質をしっかり、本当に理解している人じゃないとちょっとこれ、作れないわけです。劇中の曲っていうのが。という、難しい要求。
(後半、ウマくなっていくのが不自然という意見に対して)「どこが素人バンドやねん!」っていうぐらいのレベルに演奏がなってきているんですが、僕、これはね、ちょっとうがった見方かもしれないけど、「主人公コナーには、こう聞こえている」っていうところはあるんだと思う。つまりやっぱり一見自然主義的に見えて、実はリアルから微妙に浮遊するポイントがいくつもあるっていうのがこの映画のミソだと思うんです。それこそラスト、さっきね、最初の方で流しましたけど、『Go Now』という主題歌が、マルーン5のアダム・レヴィーンの曲が流れるラストで、ちょっとやっぱりリアリティのラインが変わるじゃないですか。ラストのラストで。なので、ただの前途洋々たるハッピーエンド……なのか?っていうバランスに落とし込んでいるあたり、このへんがやっぱり絶妙だなという風に思います。ああ、もう時間がないね。クライマックス、学期末ディスコパーティーでのライブね。たとえば『Girls』っていう曲がありますけども。この『Girls』の歌詞は前半での女教師との会話が伏線になっているとか。(BGM: Sing Street『Girls』が流れる)はい、これ『Girls』のイントロね。あるいはその次の『Brown Shoes』という曲。これこそ最初、「モデルの謎(The Riddle of the Model)」っていう曲では自分でも意味がよくわかんないで雰囲気で歌詞を書いていたようなコナーくんが、最終的に完全に自分の歌っていうのを確立する歌だからこそ感動的だし。もう歌詞! 特に最後のサビに行く手前のブリッジのところの歌詞でもう、「殺す気か!」と思いましたけどね。僕、もう泣き死にするかと思いましたけど。本当に。ということです。演技経験なしな主役のあの子とか含めて、シング・ストリートの面々を含めキャスティング、演技など本当に申し分ないと思います。
特に素晴らしいのはやっぱりお兄さん役のジャック・レイナーさん。主人公にとってのメンターだけど、社会的にはルーザー的な。「俺だって昔はこうだったんだ」っていう、ちょっと「ヤング・ゼネレーション」のデニス・クエイドのマイク的な役回りでもあるし。誰よりも彼がお父さんとお母さんの諍いに傷ついてきたっていうのもありますし。彼がお母さんの背中を見つめて語るシーンとかも本当、良かったですしね。あえて、本当にあえて言えば、もうちょっとメンバー各人のキャラ。ちょっとしたセリフとかでいいから、もうちょっと背景を掘り下げたりしてくれれば、もっと完璧だったと思いますけどね。それもこれも、現状すでに「あいつらにまた会いてえ!」感がビンビンに出ちゃっているからだと思います。』
※宇多丸さん、かなり“身につまされる映画”だったんでしょうねー。シング・ストリートのオリジナル楽曲を流しながらのDJトーク、さぞや幸せの絶頂を感じつつのお仕事だったことでしょうー!!
→『「ONCE」も「はじまりのうた」もそれなりにちゃんとスキルのあるミュージシャンっていうのが主人公だったけど、今回は本当にゼロからスタートのアマチュアバンドのため、さっき言った音楽が生まれる瞬間っていうのがより瑞々しいっていうか、初々しいっていうか。そういうのになっているのが今回のさらに特徴で。たとえば、曲を作っている途中でね、こう曲を主人公と相方の2人で……ああいう音楽にちょっと詳しい、楽器とかちょっと出来て他より詳しいやつがいて。そいつがバンドの音楽的参謀になったりするっていうのは高校とかでもあると思うんだけどさ。曲を作っていて、「声を録ろうぜ。じゃあちょっとデモテープを録ろうぜ」「ちょっと、待って待って」っつって。掃除機のパイプを持って、「こうやってやると『ラジオスターの悲劇』みたいな感じの声になってかっこいいんだぜ」みたいな。で、曲を作っている途中で要はこういうことですよ。「おっ? なんかいま、俺たち本物っぽくなってね?」みたいな。「えっ、ちょっといま一瞬……あ、“っぽく”ね? “っぽく”ね?」みたいになる瞬間。ちょうどあれですよね。『桐島、部活やめるってよ』の最後の方で神木隆之介演じる映画部のあいつがさ、「なんでヘボい映画なんか撮ってるの?」って聞かれて、「いや、ヘボいんだけど、自分が作っているこの映画が自分たちの好きな映画とつながっている。それと同じものなんだっていう気持ちに一瞬だけでもなれるんだよね」っていうことを言うじゃないですか。あれと同じ感じですよ。デモテープとかを作ったことがある人なら絶対にわかると思うんだけど。こう、たとえば声とかを重ねると、「あれあれ? “っぽく”ね? “っぽく”ね?」みたいな。本当に、「あれっ? 本物っぽくない?」ってなる瞬間。あの瞬間のときめきとか、あっ!ってアガる瞬間みたいなのを今回は特にしっかり捉えてみせるという。これが本当に素晴らしいあたりじゃないかと思います。で、これはもう僕が根っからの80’sポップ大好き人間だからっていうのもあるとは思います。「80’sの音楽像があまり好きじゃないから、劇中の音楽があまりいいと思えなくて……」っていうような意見もネット上で見たりしたんですけど、まあ、そりゃしょうがない。僕は劇中で主人公たちがその時その時でいちばん好きなバンドや曲の影響を……まあ、影響まる出しで作るそのオリジナルナンバーの数々。シング・ストリートという劇中のバンドがオリジナルナンバーを作るんだけど、僕的にはあらゆる意味で本当にこの曲が最高だと思っていてですね。
楽曲そのものの力、音楽そのものの力っていうのが映画全体の質を高めているっていうのは「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」、これも同様でしたけどね。「ONCE」なんか本当に素晴らしかったけども。本作の場合、そこにさらに主人公たちの拙さ、未熟さ、成長のプロセスっていうのが織り込まれている。要は、曲の変遷そのものがストーリーを物語ってもいるという、そういう構造になっている。しかも当然、さっきもオープニングトークでも言いましたけども、彼が影響を受けたバンドの特徴みたいなものも曲に適度に織り込みつつ、だけど、なんて言うのかな、単なるパロディには終わらないようにして、という。要は、80’sポップなるものの本質をしっかり、本当に理解している人じゃないとちょっとこれ、作れないわけです。劇中の曲っていうのが。という、難しい要求。
(後半、ウマくなっていくのが不自然という意見に対して)「どこが素人バンドやねん!」っていうぐらいのレベルに演奏がなってきているんですが、僕、これはね、ちょっとうがった見方かもしれないけど、「主人公コナーには、こう聞こえている」っていうところはあるんだと思う。つまりやっぱり一見自然主義的に見えて、実はリアルから微妙に浮遊するポイントがいくつもあるっていうのがこの映画のミソだと思うんです。それこそラスト、さっきね、最初の方で流しましたけど、『Go Now』という主題歌が、マルーン5のアダム・レヴィーンの曲が流れるラストで、ちょっとやっぱりリアリティのラインが変わるじゃないですか。ラストのラストで。なので、ただの前途洋々たるハッピーエンド……なのか?っていうバランスに落とし込んでいるあたり、このへんがやっぱり絶妙だなという風に思います。ああ、もう時間がないね。クライマックス、学期末ディスコパーティーでのライブね。たとえば『Girls』っていう曲がありますけども。この『Girls』の歌詞は前半での女教師との会話が伏線になっているとか。(BGM: Sing Street『Girls』が流れる)はい、これ『Girls』のイントロね。あるいはその次の『Brown Shoes』という曲。これこそ最初、「モデルの謎(The Riddle of the Model)」っていう曲では自分でも意味がよくわかんないで雰囲気で歌詞を書いていたようなコナーくんが、最終的に完全に自分の歌っていうのを確立する歌だからこそ感動的だし。もう歌詞! 特に最後のサビに行く手前のブリッジのところの歌詞でもう、「殺す気か!」と思いましたけどね。僕、もう泣き死にするかと思いましたけど。本当に。ということです。演技経験なしな主役のあの子とか含めて、シング・ストリートの面々を含めキャスティング、演技など本当に申し分ないと思います。
特に素晴らしいのはやっぱりお兄さん役のジャック・レイナーさん。主人公にとってのメンターだけど、社会的にはルーザー的な。「俺だって昔はこうだったんだ」っていう、ちょっと「ヤング・ゼネレーション」のデニス・クエイドのマイク的な役回りでもあるし。誰よりも彼がお父さんとお母さんの諍いに傷ついてきたっていうのもありますし。彼がお母さんの背中を見つめて語るシーンとかも本当、良かったですしね。あえて、本当にあえて言えば、もうちょっとメンバー各人のキャラ。ちょっとしたセリフとかでいいから、もうちょっと背景を掘り下げたりしてくれれば、もっと完璧だったと思いますけどね。それもこれも、現状すでに「あいつらにまた会いてえ!」感がビンビンに出ちゃっているからだと思います。』
※宇多丸さん、かなり“身につまされる映画”だったんでしょうねー。シング・ストリートのオリジナル楽曲を流しながらのDJトーク、さぞや幸せの絶頂を感じつつのお仕事だったことでしょうー!!
●Sing Street - Drive It Like You Stole It (Official Video)
※このMVを製作するための映画だったんじゃ?と本末転倒なことを考えて
しまうくらい最高な動画ジャネ?
※このMVを製作するための映画だったんじゃ?と本末転倒なことを考えて
しまうくらい最高な動画ジャネ?
※『はじまりのうた』をまだ見てないのは迂闊だった!と反省中。次回、必ず借りて
帰ってくるゼーーーーっ!ちゅうねん。
●映画『はじまりのうた』予告編
理科室の |
先生謎の |
魔法使い |
【西原さんのコメント】
・未知の実験で、次々と不思議な現象を起こす理科の先生。生徒は、魔法を目の前にしたかのように驚いて、授業に夢中になる。どんな先生も魔法が使えたら、学校が楽しみでしょうがないのに。
☆関連書籍、心に残るエピソード、名言などなど!
楽天ブックス DVD 時をかける少女 デジタル・リマスター版
→『発売日: 2011年06月24日 /アーティスト: 原田知世, 高柳良一, 尾美としのり /監督: 大林宣彦 /発売元: (株)KADOKAWA /販売元: (株)KADOKAWA /ディスク枚数: 1枚(DVD1枚) /収録時間: 104分 /映像特典内容:劇場予告篇/TV-SPOT /☆レビュー:「史上最高のアイドル映画」購入者さん 評価 5.00 5.00 投稿日:2015年05月08日 ・・・あれだけ乱立した80年代のアイドル映画の中で、本作がズバ抜けて高い評価を受けているのは、後に尾道三部作とも呼ばれるロケーションと、原田知世という逸材をフルに生かしきった大林宣彦監督の手腕によるものだろう。よく演技力が…とか文句言う輩が居るが、一人少女が女優として目覚める一瞬の煌めきを納めた作品を前に、そんな事は何でもない事だ。原田知世はそんなに好きではないが、この作品の彼女は最高に可愛いと言う人が周りには多かった。僕もそんな一人だ』
楽天ブックス DVD 時をかける少女 デジタル・リマスター版
→『発売日: 2011年06月24日 /アーティスト: 原田知世, 高柳良一, 尾美としのり /監督: 大林宣彦 /発売元: (株)KADOKAWA /販売元: (株)KADOKAWA /ディスク枚数: 1枚(DVD1枚) /収録時間: 104分 /映像特典内容:劇場予告篇/TV-SPOT /☆レビュー:「史上最高のアイドル映画」購入者さん 評価 5.00 5.00 投稿日:2015年05月08日 ・・・あれだけ乱立した80年代のアイドル映画の中で、本作がズバ抜けて高い評価を受けているのは、後に尾道三部作とも呼ばれるロケーションと、原田知世という逸材をフルに生かしきった大林宣彦監督の手腕によるものだろう。よく演技力が…とか文句言う輩が居るが、一人少女が女優として目覚める一瞬の煌めきを納めた作品を前に、そんな事は何でもない事だ。原田知世はそんなに好きではないが、この作品の彼女は最高に可愛いと言う人が周りには多かった。僕もそんな一人だ』
※「理科室」「魔法」とくれば、やはりこのアイテムでっしょ!!
ねとらぼ 理科室の実験で先生が大失敗すると生徒たちがすごく楽しそう
→『一歩、間違えれば危険なことも起こりかねない理科の実験。もちろんそんなことにならないように先生がしっかりとお手本を示してくれるのですが、まさかの先生が大失敗をしてしまう動画です』
→『一歩、間違えれば危険なことも起こりかねない理科の実験。もちろんそんなことにならないように先生がしっかりとお手本を示してくれるのですが、まさかの先生が大失敗をしてしまう動画です』
●シャボン玉の中に詰まった気体に火をつけるという実験
※先生も失敗することはあるよー。にんげんだもの
“物をつくる前に人をつくる” |
「私は、ずっと以前でしたが、当時の年若き社員に、得意先から「松下電器は何をつくるところか」と尋ねられたならば「松下電器は人をつくるところでございます。あわせて電気商品をつくっております」とこういうことを申せと言ったことがあります。/その当時、私は事業は人にあり、人をまず養成しなければならない、人間として成長しない人を持つ事業は成功するものではない、ということを感じており、ついそういう言葉が出たわけですが、そういう空気は当時の社員に浸透し、それが技術、資力、信用の貧弱さにもかかわらず、どこよりも会社を力強く進展させる大きな原動力となったと思うのです。」
PHP人材開発 松下幸之助 物をつくる前にまず人をつくる
→『ここで松下幸之助のいう人材の育成とは、単に技術力のある社員、営業力のある社員を育成すればよいということではない。自分が携わっている仕事の意義、社会に貢献するという会社の使命をよく自覚し、自主性と責任感旺盛な人材を育成すること、いわば産業人、社会人としての自覚をもち、経営の分かった人間を育てるということで、それが松下幸之助がめざした真の意味での人材育成であった。「自分1個の都合、自分1個の利益のために人を使っているのではなく、世の中により役立つために人に協力してもらっているのだということになろう。そしてそう考えれば、やりにくいことをあえてなし遂げる勇気も湧いてくる。たとえば、人を使って仕事をしていれば、時には叱ったり、注意をしなければならないことも出てこよう。ところがそういうことは、人情として、されるほうもするほうも、あまり気持ちのよいものではない。ともすればめんどうだとか、いやなことはしないでおこうということになりがちである。しかし、企業は社会の公器であり、人を使うことも公事であるとなれば、私情でなすべきことを怠ることは許されない。信念をもって、世の中のために、叱るべきは叱り、言うべきは言わねばならないということになる」』
→『ここで松下幸之助のいう人材の育成とは、単に技術力のある社員、営業力のある社員を育成すればよいということではない。自分が携わっている仕事の意義、社会に貢献するという会社の使命をよく自覚し、自主性と責任感旺盛な人材を育成すること、いわば産業人、社会人としての自覚をもち、経営の分かった人間を育てるということで、それが松下幸之助がめざした真の意味での人材育成であった。「自分1個の都合、自分1個の利益のために人を使っているのではなく、世の中により役立つために人に協力してもらっているのだということになろう。そしてそう考えれば、やりにくいことをあえてなし遂げる勇気も湧いてくる。たとえば、人を使って仕事をしていれば、時には叱ったり、注意をしなければならないことも出てこよう。ところがそういうことは、人情として、されるほうもするほうも、あまり気持ちのよいものではない。ともすればめんどうだとか、いやなことはしないでおこうということになりがちである。しかし、企業は社会の公器であり、人を使うことも公事であるとなれば、私情でなすべきことを怠ることは許されない。信念をもって、世の中のために、叱るべきは叱り、言うべきは言わねばならないということになる」』
●昭和36年4月21日 松下電器社員への話
※肉声で聞くとまた、迫力が違いますなーー
●2016神奈川大学CM 「人をつくる大学へ」
●『キングスマン』 「マナーが“人”を作る!」
※けだし、名言であります!!
※けだし、名言であります!!