Aol.NEWS その顔は役柄?それとも本人? 『永い言い訳』パンフレットに映画完成後に本木雅弘が役柄になりきってインタビューした撮り下ろしドキュメンタリーDVDを付録
☆現在公開中の、『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化する最新作『永い言い訳』。本作のパンフレットに、なんと映画完成後に主人公・衣笠幸夫に本木雅弘がなりきって、インタビューを受ける前代未聞の撮り下ろしドキュメンタリーDVDが付録されているのだ。
衣笠幸夫は、西川美和監督が生み出したキャラクターであるにも関わらず、主人公・衣笠幸夫の心情を演じた本木雅弘自身の言葉で語る、虚構のドキュメンタリーとなっている。撮影時には西川美和監督も同席して、衣笠幸夫にインタビューするうち、いつしか本木雅弘の顔が見え隠れして、撮影時聞けなかった本音をあぶりだしていく一幕もあり、なんとも興味深い内容となっている。(中略)/主人公の幸夫役に『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が高い評価を得て、昨年度日本アカデミー賞最優秀助演男優賞等を受賞した本木雅弘。その他ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固め、ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げる。
◎パンフレット内容:
・撮り下ろしドキュメントDVD「幸夫について本木が知っている二、三の事柄」
・キャストインタビュー 対談本木雅弘×竹原ピストル
・キャストコメント 藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里
・寄稿エッセイ 内田也哉子、長嶋有
・プロダクションノート 広瀬奈々子(監督助手)
・劇中アニメ「ちゃぷちゃぷローリー」脚本 著:西川美和
(価格:1,000円)
「永い言い訳」は絶賛公開中
©2016「永い言い訳」製作委員会
衣笠幸夫は、西川美和監督が生み出したキャラクターであるにも関わらず、主人公・衣笠幸夫の心情を演じた本木雅弘自身の言葉で語る、虚構のドキュメンタリーとなっている。撮影時には西川美和監督も同席して、衣笠幸夫にインタビューするうち、いつしか本木雅弘の顔が見え隠れして、撮影時聞けなかった本音をあぶりだしていく一幕もあり、なんとも興味深い内容となっている。(中略)/主人公の幸夫役に『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が高い評価を得て、昨年度日本アカデミー賞最優秀助演男優賞等を受賞した本木雅弘。その他ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固め、ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げる。
◎パンフレット内容:
・撮り下ろしドキュメントDVD「幸夫について本木が知っている二、三の事柄」
・キャストインタビュー 対談本木雅弘×竹原ピストル
・キャストコメント 藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里
・寄稿エッセイ 内田也哉子、長嶋有
・プロダクションノート 広瀬奈々子(監督助手)
・劇中アニメ「ちゃぷちゃぷローリー」脚本 著:西川美和
(価格:1,000円)
「永い言い訳」は絶賛公開中
©2016「永い言い訳」製作委員会
ウォーカープラス 映画「永い言い訳」西川美和監督インタビュー【後編】
→『西川監督「丁寧に映画を作りたいので、手抜きを一切していない映画になりました。実は映画以外のところでも細々といろいろなチャレンジをしています。日本映画の作り方の定石だったりフォーマットに乗るのではなくて、自分がこの映画にとって最良のやり方をとってみようという自分の中での挑戦ですね。例えば、ポスターにしても、主演格の俳優たちの顔がドンと並ぶレイアウトが今では一般的ですけれど、それよりもこの作品にとって最良の世界観を、ポスタービジュアルとして、宣伝物としての美しさ、映画本編とは別の作品として作れたらすごくかっこいいなと思って作りました。ポスターだけでも貼っておきたい映画ってたくさんありましたよね。私はそういう時代の映画が好きだったので、そういう良い物づくりをもう一度やってみたいなということで、写真家の上田義彦さんに撮り下ろしていただきました。
そして、劇場版のパンフレットもとても充実した内容になっています。特別寄稿は、同じ40代の作家・長嶋有さん、本木さんの奥様である内田也哉子さん、さらに劇中劇のアニメ「ちゃぷちゃぷローリー」の完全版脚本が収録されている上に、本木さんが幸夫に扮してインタビューに答える“幸夫に関して本木が知っている2、3の事情”という特別DVDも付いて…、1000円でございます!(笑)。宣伝というより、本当にいいものなので買って帰ってほしいですね」』
→『西川監督「丁寧に映画を作りたいので、手抜きを一切していない映画になりました。実は映画以外のところでも細々といろいろなチャレンジをしています。日本映画の作り方の定石だったりフォーマットに乗るのではなくて、自分がこの映画にとって最良のやり方をとってみようという自分の中での挑戦ですね。例えば、ポスターにしても、主演格の俳優たちの顔がドンと並ぶレイアウトが今では一般的ですけれど、それよりもこの作品にとって最良の世界観を、ポスタービジュアルとして、宣伝物としての美しさ、映画本編とは別の作品として作れたらすごくかっこいいなと思って作りました。ポスターだけでも貼っておきたい映画ってたくさんありましたよね。私はそういう時代の映画が好きだったので、そういう良い物づくりをもう一度やってみたいなということで、写真家の上田義彦さんに撮り下ろしていただきました。
そして、劇場版のパンフレットもとても充実した内容になっています。特別寄稿は、同じ40代の作家・長嶋有さん、本木さんの奥様である内田也哉子さん、さらに劇中劇のアニメ「ちゃぷちゃぷローリー」の完全版脚本が収録されている上に、本木さんが幸夫に扮してインタビューに答える“幸夫に関して本木が知っている2、3の事情”という特別DVDも付いて…、1000円でございます!(笑)。宣伝というより、本当にいいものなので買って帰ってほしいですね」』
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●『永い言い訳』特典DVDダイジェスト映像
Aol News 【ぐう聖】鉄人・衣笠祥雄が「元祖カープ女子」西川美和監督最新作『永い言い訳』を応援!
→『『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督が、本木雅弘を主演に迎えた映画『永い言い訳』が絶賛公開中だ。本木演じる本作の主人公"衣笠幸夫(きぬがさ・さちお)"は偉大なる鉄人・衣笠祥雄と同姓同名を生まれ持ったコンプレックスを引きずっている、歪んだ自意識の持ち主。そんな幸夫とはまるで正反対で「本当に素敵な方!」と、広島出身で幼いころから熱狂的なカープファンの西川監督が想いを寄せる、生きる伝説"衣笠祥雄"本人より、西川監督へ公開記念として、特別に応援メッセージ映像が届いた。
→『『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督が、本木雅弘を主演に迎えた映画『永い言い訳』が絶賛公開中だ。本木演じる本作の主人公"衣笠幸夫(きぬがさ・さちお)"は偉大なる鉄人・衣笠祥雄と同姓同名を生まれ持ったコンプレックスを引きずっている、歪んだ自意識の持ち主。そんな幸夫とはまるで正反対で「本当に素敵な方!」と、広島出身で幼いころから熱狂的なカープファンの西川監督が想いを寄せる、生きる伝説"衣笠祥雄"本人より、西川監督へ公開記念として、特別に応援メッセージ映像が届いた。
●『永い言い訳』鉄人・衣笠祥雄の応援コメント映像
本木演じる主人公は、妻に先立たれてしまう男。それについて衣笠は「奥さんが先に亡くなるテーマは男性はあまり持たないんですよ。男性は先に死ぬものだと思ってるから、1人残されることをあまり考えない」と語り、「ちょっと自分の事を心配しました」と笑顔を見せながら映画を振り返った。/また、自身と同姓同名である主人公が登場することについて「飛び上がりそうになった。なんかの時に言われるよね。確かに嫌だよね。はじめて気がついた」と冗談交じりにコメント。最後に「1人でも多くの人に観ていただいて、自分の内面を振り返ってもらえたらと思います。大ヒット、心よりお祈り申し上げております」と賛辞を送った。この映像は公開記念の関係者打ち上げで西川監督へのサプライズとして披露されたもの。"元祖カープ女子"の西川監督は、憧れの人からのあたたかいエールに、感極まり思わず涙を見せたという。「自分の映画の打ち上げで泣いたのは初めてです」とのこと。25年ぶりに優勝した広島カープと映画の公開が重なり、ますます映画は盛り上がること間違いなし!』
※ほらー泣くわなぁー。憧れの鉄人からこんなメッセージ貰った日にゃあー
☆なぜ長嶋茂雄でも山本浩二でもなく、衣笠祥雄だったのかーーー
FILMAGA 主人公が二枚目なのは絶対条件だった『永い言い訳』西川美和監督インタビュー《独占》
→『Q:主人公・衣笠幸夫の話をもう少し。なぜ彼は名選手「衣笠祥雄」と同じ名前を背負わされているのでしょうか?/西川:自分が生まれ持ったものをいい歳になっても受け入れられない幼稚な人間にしたかったんですよ。もともと映画にすることを想定していたので、最初の10分で主人公のキャラクターを説明するにはどうしたらいいだろうかと考えている時に、「こんな名前に生まれたせいで…!」とずっと言っているキャラクターにしたらいいなと思いついて(笑)/Q:そうだったんですね(笑) そうすると、たとえば「長島茂雄」とか他にも色々な名前の候補がありますよね?/西川:長嶋茂雄さんだとちょっと世代が上すぎるんですよね。幸夫の年齢を逆算して、背負うには大きすぎる名前の人で、偉人といえば誰だろうなと考えた結果、「キヌガサ・サチオだ!」って(笑) 私は広島県出身の広島カープファンなので。でも、山本浩二さんだと普通にありそうなお名前だったから、衣笠祥雄さんなら名前の希少さ具合といい、偉人度といいドンピシャだなと(笑)
それと、衣笠祥雄さんのおおらかなキャラクターや生き神様のような笑顔と、この衣笠幸夫はまるで対極的じゃないですか。こいつの人としてのちっこさと言ったら!っていう、その対比もありましたね。/Q:広島カープといえば、公開の頃(10月14日)はちょうどクライマックスシリーズですね。/西川:そう! 公開日はちょうど3戦目なので、3連勝でセ・リーグ優勝が決まるかもしれない。広島カープ日本シリーズ進出!「永い言い訳」公開!って、タイアップなのかっていうくらいの勢いですけど(笑) そうなったら嬉しいですね』
※うわーー、この記事は、西川美和監督の素敵な写真がてんこ盛りヤァ~~~!
もう、片っ端から保存したのジャーーー!!
FILMAGA 主人公が二枚目なのは絶対条件だった『永い言い訳』西川美和監督インタビュー《独占》
→『Q:主人公・衣笠幸夫の話をもう少し。なぜ彼は名選手「衣笠祥雄」と同じ名前を背負わされているのでしょうか?/西川:自分が生まれ持ったものをいい歳になっても受け入れられない幼稚な人間にしたかったんですよ。もともと映画にすることを想定していたので、最初の10分で主人公のキャラクターを説明するにはどうしたらいいだろうかと考えている時に、「こんな名前に生まれたせいで…!」とずっと言っているキャラクターにしたらいいなと思いついて(笑)/Q:そうだったんですね(笑) そうすると、たとえば「長島茂雄」とか他にも色々な名前の候補がありますよね?/西川:長嶋茂雄さんだとちょっと世代が上すぎるんですよね。幸夫の年齢を逆算して、背負うには大きすぎる名前の人で、偉人といえば誰だろうなと考えた結果、「キヌガサ・サチオだ!」って(笑) 私は広島県出身の広島カープファンなので。でも、山本浩二さんだと普通にありそうなお名前だったから、衣笠祥雄さんなら名前の希少さ具合といい、偉人度といいドンピシャだなと(笑)
それと、衣笠祥雄さんのおおらかなキャラクターや生き神様のような笑顔と、この衣笠幸夫はまるで対極的じゃないですか。こいつの人としてのちっこさと言ったら!っていう、その対比もありましたね。/Q:広島カープといえば、公開の頃(10月14日)はちょうどクライマックスシリーズですね。/西川:そう! 公開日はちょうど3戦目なので、3連勝でセ・リーグ優勝が決まるかもしれない。広島カープ日本シリーズ進出!「永い言い訳」公開!って、タイアップなのかっていうくらいの勢いですけど(笑) そうなったら嬉しいですね』
※うわーー、この記事は、西川美和監督の素敵な写真がてんこ盛りヤァ~~~!
もう、片っ端から保存したのジャーーー!!
KELLY NAGOBI-News ★2016/8/26 up 10月14日(金)公開 映画「永い言い訳」の西川美和監督にインタビュー!
→『Q:それぞれ3~4ヵ月の間を挟み、春編、夏編、冬編と、大きく3回に分けた長期間の撮影はいかがでしたか。/西川:撮影がない間も、子どもたちとは月に1回は一緒に食事をしていました。主演の本木さんは自宅がロンドンなので帰ってしまいましたが、メールでコミュニケーションを取っていました。子どもたちの父親役の竹原ピストルさんは、ツアーに出ていたのでほとんどお会いできなかったですね。でも、春編を撮った後には編集をし、そこから生まれたアイデアで次の季節のシナリオを書き変えて、夏編を撮り終わると春と夏を繋げて編集をし、またシナリオを書き変えてリハーサルをして…を繰り返していると、意外とあっという間に過ぎていきました。/普通はクランクインしたら、クランクアップまでノンストップ。戦場のような状態なので、立ち止まって考え直す時間は無いんですが、今回はその時間があった。撮れたてホヤホヤの画は愛情が強くて何でも残しておきたいと思うんですが、少しクールダウンしてから見ると「良いシーンだけど無くても十分に伝わるな」と思えて編集できたので、時間をかけて悪いことはひとつもなかったですね。
/Q:保育園に通う女の子と、中学受験を控えたお兄ちゃんという、小さな子どもが出演しているのも、今までの西川監督の作品にはなかったチャレンジですね。/西川:実は下の子のセリフはほとんど脚本に書いていないんです。「これを言って」と言って言わせると、大抵上手くいかないんです。それよりも「こういう状況だからね」と、場の説明だけをして自由にさせる方が、意外と面白いセリフが出てきました。もちろん使えないセリフもたくさんありましたが、まぁとにかくたくさんカメラを回していますから(笑)。演技が上手くできないことに悩んでいる子どもたちに寄り沿って演出していくのは、(大人の俳優相手にはないことなので)精神的に大変でしたが、子どもなりに達成しようと、成長していく様子を一緒に見つめられたのは、自分にとってもかけがえのない時間でした。春編ではまっすぐ歩くことさえできなかった子が、夏編ではきちんと成長していたり。眠たくて泣いてしまうんだけど「もうちょっとしたら泣きやむから」と自分で言ってちゃんとやろうとしていたり(笑)。師匠である是枝監督の子どもの演出が好きなので真似てみたこともありましたが、上手くいかなかったんです。個人個人を見て、その都度探っていかないといけないんだということも、やってみて分かりましたね。
/Q:余分な自意識ばかりが膨らんでいる、少し屈折した性格の持ち主が主人公でしたが、演じられた本木さんとは、どんな話をしましたか?/西川:本当に細かい所まで考えて演じられる役者さんなので、終わってみるとメールのやりとりがびっくりするくらい多かったです(笑)。子どもたちと初めて会ったときと2回目に会うときでは鞄が一緒であるべきか、着ている上着の素材はどうあるべきか、シャツの色と丈はどれくらいか、どこから質感を変えていけば、格好ばっかりだった男が子どもたちとの生活に馴染もうとしていく感じが出るのか…など、本当に細かいところまでディスカッションしましたね。 本木さんが演じた幸夫という人間のねじ曲がった性格や気持ちは、誰にでもあるけれど、見たくない・知りたくないから黙っている部分だと思うんです。誰もが恥ずかしいと思っている感情を、自らの肉体に背負って演じるのは、とても大変なことだったと思います。腹をくくってよくやってくださいました。/Q:本作は自身の今までの人生の集大成とも言える作品になったとか。これからはどんな作品を作られていきますか?/西川:自分自身を投影した私小説的な話は、向こう10年はやらない方が良いかなと思っています。40歳まで生きてきて、できたのがこの「永い言い訳」です。また、これから人生経験を積んで、違うものを見たり聞いたりして、自分の中で何か気持ちが変わったら、こういった話をやりたいですね。それまでは、自分とはかけ離れた人生を送っている人を取材して、物語を書いてみたいと思っています』
→『Q:それぞれ3~4ヵ月の間を挟み、春編、夏編、冬編と、大きく3回に分けた長期間の撮影はいかがでしたか。/西川:撮影がない間も、子どもたちとは月に1回は一緒に食事をしていました。主演の本木さんは自宅がロンドンなので帰ってしまいましたが、メールでコミュニケーションを取っていました。子どもたちの父親役の竹原ピストルさんは、ツアーに出ていたのでほとんどお会いできなかったですね。でも、春編を撮った後には編集をし、そこから生まれたアイデアで次の季節のシナリオを書き変えて、夏編を撮り終わると春と夏を繋げて編集をし、またシナリオを書き変えてリハーサルをして…を繰り返していると、意外とあっという間に過ぎていきました。/普通はクランクインしたら、クランクアップまでノンストップ。戦場のような状態なので、立ち止まって考え直す時間は無いんですが、今回はその時間があった。撮れたてホヤホヤの画は愛情が強くて何でも残しておきたいと思うんですが、少しクールダウンしてから見ると「良いシーンだけど無くても十分に伝わるな」と思えて編集できたので、時間をかけて悪いことはひとつもなかったですね。
/Q:保育園に通う女の子と、中学受験を控えたお兄ちゃんという、小さな子どもが出演しているのも、今までの西川監督の作品にはなかったチャレンジですね。/西川:実は下の子のセリフはほとんど脚本に書いていないんです。「これを言って」と言って言わせると、大抵上手くいかないんです。それよりも「こういう状況だからね」と、場の説明だけをして自由にさせる方が、意外と面白いセリフが出てきました。もちろん使えないセリフもたくさんありましたが、まぁとにかくたくさんカメラを回していますから(笑)。演技が上手くできないことに悩んでいる子どもたちに寄り沿って演出していくのは、(大人の俳優相手にはないことなので)精神的に大変でしたが、子どもなりに達成しようと、成長していく様子を一緒に見つめられたのは、自分にとってもかけがえのない時間でした。春編ではまっすぐ歩くことさえできなかった子が、夏編ではきちんと成長していたり。眠たくて泣いてしまうんだけど「もうちょっとしたら泣きやむから」と自分で言ってちゃんとやろうとしていたり(笑)。師匠である是枝監督の子どもの演出が好きなので真似てみたこともありましたが、上手くいかなかったんです。個人個人を見て、その都度探っていかないといけないんだということも、やってみて分かりましたね。
/Q:余分な自意識ばかりが膨らんでいる、少し屈折した性格の持ち主が主人公でしたが、演じられた本木さんとは、どんな話をしましたか?/西川:本当に細かい所まで考えて演じられる役者さんなので、終わってみるとメールのやりとりがびっくりするくらい多かったです(笑)。子どもたちと初めて会ったときと2回目に会うときでは鞄が一緒であるべきか、着ている上着の素材はどうあるべきか、シャツの色と丈はどれくらいか、どこから質感を変えていけば、格好ばっかりだった男が子どもたちとの生活に馴染もうとしていく感じが出るのか…など、本当に細かいところまでディスカッションしましたね。 本木さんが演じた幸夫という人間のねじ曲がった性格や気持ちは、誰にでもあるけれど、見たくない・知りたくないから黙っている部分だと思うんです。誰もが恥ずかしいと思っている感情を、自らの肉体に背負って演じるのは、とても大変なことだったと思います。腹をくくってよくやってくださいました。/Q:本作は自身の今までの人生の集大成とも言える作品になったとか。これからはどんな作品を作られていきますか?/西川:自分自身を投影した私小説的な話は、向こう10年はやらない方が良いかなと思っています。40歳まで生きてきて、できたのがこの「永い言い訳」です。また、これから人生経験を積んで、違うものを見たり聞いたりして、自分の中で何か気持ちが変わったら、こういった話をやりたいですね。それまでは、自分とはかけ離れた人生を送っている人を取材して、物語を書いてみたいと思っています』
※子供たちと西川監督が写ってるこのショットが素敵だぁ~~~♪
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