Amazon.co.jp 小説版 スキャナー 記憶のカケラをよむ男 (集英社文庫)
■内容(「BOOK」データベースより)
美人ピアノ教師が失踪した。手掛かりは乗り捨てられた自転車のみで、警察はまともに取り合わない。刻一刻と時が過ぎるなか、懸命に行方を捜す教え子の亜美が藁にもすがる思いで捜索を依頼したのは、不思議な能力を持つお笑い芸人だった。触れたモノに宿る思念を読み取る仙石と、とにかく弁の立つ丸山。はみ出し者二人と亜美による予測不能の事件捜査が始まる―。著者初の長編ミステリー。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
古沢/良太
1973年神奈川県生まれ。脚本家。2002年『アシ!』で第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞しデビュー
■登録情報
文庫: 226ページ
出版社: 集英社 (2016/3/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087454282
ISBN-13: 978-4087454284
発売日: 2016/3/18
商品パッケージの寸法: 15.5 x 10.6 x 1 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 5,920位 (本の売れ筋ランキングを見る)
■トップカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0なんと緻密な…
投稿者 ジョージ 投稿日 2016/4/20
形式: 文庫
これ、大好きです。
魅力的なキャラも、膨大な伏線が美しく回収されて行く様も見事でした。
この通りに映像になっていれば古沢氏の最高傑作になるのでは!といま
から映画の公開を楽しみにしてます!
美人ピアノ教師が失踪した。手掛かりは乗り捨てられた自転車のみで、警察はまともに取り合わない。刻一刻と時が過ぎるなか、懸命に行方を捜す教え子の亜美が藁にもすがる思いで捜索を依頼したのは、不思議な能力を持つお笑い芸人だった。触れたモノに宿る思念を読み取る仙石と、とにかく弁の立つ丸山。はみ出し者二人と亜美による予測不能の事件捜査が始まる―。著者初の長編ミステリー。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
古沢/良太
1973年神奈川県生まれ。脚本家。2002年『アシ!』で第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞しデビュー
■登録情報
文庫: 226ページ
出版社: 集英社 (2016/3/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4087454282
ISBN-13: 978-4087454284
発売日: 2016/3/18
商品パッケージの寸法: 15.5 x 10.6 x 1 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 5,920位 (本の売れ筋ランキングを見る)
■トップカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0なんと緻密な…
投稿者 ジョージ 投稿日 2016/4/20
形式: 文庫
これ、大好きです。
魅力的なキャラも、膨大な伏線が美しく回収されて行く様も見事でした。
この通りに映像になっていれば古沢氏の最高傑作になるのでは!といま
から映画の公開を楽しみにしてます!
→『』
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ガジェット通信 古沢良太に聞く! 個性的なキャラクター達はどの様に生まれるの?
→『Q:映画楽しく拝見しました。古沢さんが書かれる物語は、後半にかけて怒濤の驚きの展開になっていくストーリーが多いと思うのですが、本作にも非常に驚かされました。/古沢:自分ではいつも皆さんを驚かせるような上手い展開にできているとは思えてなくて、こうすればよかったとかそんな風に思ってばっかりです。こうした方がいいんだろうか、ああした方がいいんだろうかとか。やりすぎて興ざめなんじゃないかとか悩みながら書くしかないと思っていて、いつも自信がないんです。でも、見る人の気持ちを考えながら大きな展開でなくても、ちょっとした台詞を少し変えてみるとか。お客さんの気持ちが針金に引っかかるようにして、観てくれる気がするのでそういう小さな工夫は心掛けています。/Q:仙石の様に個性的なキャラクターを描く際に気をつけている事。モデルはいるのですか?/古沢:モデルになっている人は居ますが、深めていくとだんだん自分になっていくというか、自分の中のその人っぽいところを抽出して膨らませていくことが多いです。だから愛着も湧いていっちゃうんだと思うんですよね。
/Q:古沢さんご自身が個性的なキャラクターに惹かれるのでしょうか?/古沢:この人が見たいから見るっていう人物を作りたいと思っているんです。そのキャラクターをなるべく深く作って面白いキャラにしようとしている。自分が共感できない行動を描いても意味ない、多分こいつはこういう気持ちなんだろうと。俺の中にあるところから、繋いでいると思うんですよね。だから、キャラクターを作り上げていく時にやむを得ず、自分の血や肉を分け与えているんだと思います。/お笑いは好きだし、落語やアメリカンシチュエーションコメディも好き。そこから影響を受けていると思います。子供のころから面白いことを言うのが好きなんですけど、人見知りだから心の中で言っていました(笑)クラスで面白いこと言ってウケてる子とかみると、心の内で今のはこういう風に言った方が面白いって。相手のツッコミで初めて成立する笑いとか、期待するんですけど言ってもらえなくて嫌な空気になることありますよね。今冗談で言っただけだから本気にしないでよっていう。僕はこういう誤解を台本に落とし込んで解いているんでしょうね。/Q:本作は萬斎さんと宮迫さんとの“バディ物”の要素が特徴的だと思うのですが、意識されましたか?/古沢:特にバディにこだわってないんですけど、人物を作るのが好きなので面白いキャラクターを作っていきたい、でも時間をかけると変人になってたり(笑)ちゃんとパートナーが居るのにツッコんであげないと成立しない仲が多くて、結局バディの形になっているんです。好きなことをして言い合える仲って、相手のことを好き・嫌いとして扱うのではなく、自分が嫌われても厭わずに言い合えるからで、どんな人でも憧れるところがあります。
/Q:古典芸能にルーツを持つ野村萬斎さんを宛書で書かれた理由は何でしょうか?/古沢:キャストが決まっていたのは萬斎さんだけだったんですが、他のキャラクターも台本のイメージに沿ったキャスティングでした。他の方はイメージ通りで、でも萬斎さんはそういう演技するんだと意外で、面白い俳優さんだなと思いました。萬斎さん自身、明るい人柄なので暗いキャラクターをどうやっていくかよく仰っていらっしゃいましたね。彼の本質的な部分が演技に漏れている感じがして面白かったです(笑)陰のキャラクターをやっているんだけど、全体的に押し出すパワーがあるんです。/Q:古沢さんが脚本家を志すにあたり、きっかけになったドラマや映画等があれば教えていただけませんか。/古沢:脚本家になりたりたいと思ったことは本当はなくて。中学生のころは漫画家になりたいと思っていたんです。当時は脚本家なんて知らなかったんですけど。物語を考えるのに脚本の参考書を読み始めたんですけど、脚本を書くことが自分に向いているかもしれない気持ちもどっかにありながらも、人づてに聞くとどうやら大変な仕事らしいし、とてもできないと思いながら10代~20代を過ごしました。そして、試しにコンクールに応募したら通過して、そこから連ドラに入れられて、今に至るという(笑)。脚本家を目指そうとしてなった訳じゃないし、本当は自分に向いているものとか、やりたいことがあるんじゃないかと思っていたんですけど、今こうして人に求められる立場になって、やっぱりあなたが脚本を書きなさいと言われてるように感じます。仙石という人物は、本人が望んだものじゃないかもしれないけど、能力を持ってしまったために、その能力をみんなの為に使って生きる自分を受け入れなきゃいけない物語でもある。夢を持ちなさいとか、人が生きてくってそういう事じゃなくて、自分に与えられたものを全うする事なんじゃないかなって描きながら思いました。/Q:今日は貴重なお話をどうもありがとうございました!』
→『Q:映画楽しく拝見しました。古沢さんが書かれる物語は、後半にかけて怒濤の驚きの展開になっていくストーリーが多いと思うのですが、本作にも非常に驚かされました。/古沢:自分ではいつも皆さんを驚かせるような上手い展開にできているとは思えてなくて、こうすればよかったとかそんな風に思ってばっかりです。こうした方がいいんだろうか、ああした方がいいんだろうかとか。やりすぎて興ざめなんじゃないかとか悩みながら書くしかないと思っていて、いつも自信がないんです。でも、見る人の気持ちを考えながら大きな展開でなくても、ちょっとした台詞を少し変えてみるとか。お客さんの気持ちが針金に引っかかるようにして、観てくれる気がするのでそういう小さな工夫は心掛けています。/Q:仙石の様に個性的なキャラクターを描く際に気をつけている事。モデルはいるのですか?/古沢:モデルになっている人は居ますが、深めていくとだんだん自分になっていくというか、自分の中のその人っぽいところを抽出して膨らませていくことが多いです。だから愛着も湧いていっちゃうんだと思うんですよね。
/Q:古沢さんご自身が個性的なキャラクターに惹かれるのでしょうか?/古沢:この人が見たいから見るっていう人物を作りたいと思っているんです。そのキャラクターをなるべく深く作って面白いキャラにしようとしている。自分が共感できない行動を描いても意味ない、多分こいつはこういう気持ちなんだろうと。俺の中にあるところから、繋いでいると思うんですよね。だから、キャラクターを作り上げていく時にやむを得ず、自分の血や肉を分け与えているんだと思います。/お笑いは好きだし、落語やアメリカンシチュエーションコメディも好き。そこから影響を受けていると思います。子供のころから面白いことを言うのが好きなんですけど、人見知りだから心の中で言っていました(笑)クラスで面白いこと言ってウケてる子とかみると、心の内で今のはこういう風に言った方が面白いって。相手のツッコミで初めて成立する笑いとか、期待するんですけど言ってもらえなくて嫌な空気になることありますよね。今冗談で言っただけだから本気にしないでよっていう。僕はこういう誤解を台本に落とし込んで解いているんでしょうね。/Q:本作は萬斎さんと宮迫さんとの“バディ物”の要素が特徴的だと思うのですが、意識されましたか?/古沢:特にバディにこだわってないんですけど、人物を作るのが好きなので面白いキャラクターを作っていきたい、でも時間をかけると変人になってたり(笑)ちゃんとパートナーが居るのにツッコんであげないと成立しない仲が多くて、結局バディの形になっているんです。好きなことをして言い合える仲って、相手のことを好き・嫌いとして扱うのではなく、自分が嫌われても厭わずに言い合えるからで、どんな人でも憧れるところがあります。
/Q:古典芸能にルーツを持つ野村萬斎さんを宛書で書かれた理由は何でしょうか?/古沢:キャストが決まっていたのは萬斎さんだけだったんですが、他のキャラクターも台本のイメージに沿ったキャスティングでした。他の方はイメージ通りで、でも萬斎さんはそういう演技するんだと意外で、面白い俳優さんだなと思いました。萬斎さん自身、明るい人柄なので暗いキャラクターをどうやっていくかよく仰っていらっしゃいましたね。彼の本質的な部分が演技に漏れている感じがして面白かったです(笑)陰のキャラクターをやっているんだけど、全体的に押し出すパワーがあるんです。/Q:古沢さんが脚本家を志すにあたり、きっかけになったドラマや映画等があれば教えていただけませんか。/古沢:脚本家になりたりたいと思ったことは本当はなくて。中学生のころは漫画家になりたいと思っていたんです。当時は脚本家なんて知らなかったんですけど。物語を考えるのに脚本の参考書を読み始めたんですけど、脚本を書くことが自分に向いているかもしれない気持ちもどっかにありながらも、人づてに聞くとどうやら大変な仕事らしいし、とてもできないと思いながら10代~20代を過ごしました。そして、試しにコンクールに応募したら通過して、そこから連ドラに入れられて、今に至るという(笑)。脚本家を目指そうとしてなった訳じゃないし、本当は自分に向いているものとか、やりたいことがあるんじゃないかと思っていたんですけど、今こうして人に求められる立場になって、やっぱりあなたが脚本を書きなさいと言われてるように感じます。仙石という人物は、本人が望んだものじゃないかもしれないけど、能力を持ってしまったために、その能力をみんなの為に使って生きる自分を受け入れなきゃいけない物語でもある。夢を持ちなさいとか、人が生きてくってそういう事じゃなくて、自分に与えられたものを全うする事なんじゃないかなって描きながら思いました。/Q:今日は貴重なお話をどうもありがとうございました!』
※今回は、映画の内容と小説版の内容の比較などについても記したい
ので、ネタバレ全開で行きまする~~!これから映画・小説を楽しま
れる方は、「タワレコ&日めくりコーナー」まで全スルーの方向でお
願いいたっしゃーーーーっす!
ので、ネタバレ全開で行きまする~~!これから映画・小説を楽しま
れる方は、「タワレコ&日めくりコーナー」まで全スルーの方向でお
願いいたっしゃーーーーっす!
●スキャナー 記憶のカケラをよむ男、を読む男になろう~~♪
※観てから読むもよし!読んでから観るもよし!名作はどっちからどっち
でも楽しいのだ!中にはワチシのおゆに、観てから読んで、また観る、と
いう入れ込み具合のヤツもいたりして。。。ほんま好っきゃなぁ~~~。
※観てから読むもよし!読んでから観るもよし!名作はどっちからどっち
でも楽しいのだ!中にはワチシのおゆに、観てから読んで、また観る、と
いう入れ込み具合のヤツもいたりして。。。ほんま好っきゃなぁ~~~。
まんまるな水平線 スキャナーの小説版を読んだ。■ネタバレあり■
→『映画の内容を忠実になぞった内容なのかと思っていたんですが、違いますね。どちらかというと、古沢さんが、本当に書きたいと思っていた事が表現されている感じがするので、この小説版ありきの映画というか、、この映画のプロット的存在の本なのかな、と思いました。この映画の大きなテーマとして「記憶」だとか「思い違い」、みたいなものが底辺にあると思うのですが、特に古沢さんが興味があるとおっしゃっていた、同じ思い出でも、それにかかわったそれぞれの人で記憶の仕方が違う。。セリフにもありますが、「自分の都合のいいように記憶してしまう」、その「思い込み」のようなものによって惑わされたり、、また「思い込んでしまったり」しながらこの物語が進んでいくのですが。その色が小説版ではより色濃く出ています。それぞれのエピソードが映画より深いのもそのためなんだろうなぁ思います。映画はその細かなエピソードよりも、より劇的に、そしてエンターテイメントとして表現するために、多少端的に表現されていたり、多少エピソード内容が変わっていたり…。それは、映像で「魅せる」「惹かれるように」するための表現として必要なことだったのかなぁと。
だって…小説の佐々部は…ほんと救われない…。自分の後悔やら、悲しみやらを…。思い込み…によって、自分の本当の記憶を閉じ込めてしまっていたという…。何ともやりきれない最期なのですが。。映画はその辺りとても美しく、そして、佐々部のやってしまった事もその「思い違い」と、「愛」が故、で終わっているので…。それはより劇的に、、ドラマティックに「魅せる」手法が取られたんだろうなあ、と思いました』
※小説は、登場人物の心の奥底まで、綿密に表現できる媒体なので、やはり
闇の面(ダークサイド)を書きたくなるものなんではないでしょうかーー?
(想像に過ぎないが・・・)/丸山がすべったネタの中の。ダッチワイフを
相方にする、というくだりは、映画的にはそぐわなくてやっぱりカットされ
たんなぁー、とかいろいろ比べてみると楽しいですよね。(もしかして古沢
さん、日本エレキテル連合のあけみちゃんネタが市民権を得たから、ダッチ
ワイフを出しても大丈夫、と思ってたかもしれませんw)
→『映画の内容を忠実になぞった内容なのかと思っていたんですが、違いますね。どちらかというと、古沢さんが、本当に書きたいと思っていた事が表現されている感じがするので、この小説版ありきの映画というか、、この映画のプロット的存在の本なのかな、と思いました。この映画の大きなテーマとして「記憶」だとか「思い違い」、みたいなものが底辺にあると思うのですが、特に古沢さんが興味があるとおっしゃっていた、同じ思い出でも、それにかかわったそれぞれの人で記憶の仕方が違う。。セリフにもありますが、「自分の都合のいいように記憶してしまう」、その「思い込み」のようなものによって惑わされたり、、また「思い込んでしまったり」しながらこの物語が進んでいくのですが。その色が小説版ではより色濃く出ています。それぞれのエピソードが映画より深いのもそのためなんだろうなぁ思います。映画はその細かなエピソードよりも、より劇的に、そしてエンターテイメントとして表現するために、多少端的に表現されていたり、多少エピソード内容が変わっていたり…。それは、映像で「魅せる」「惹かれるように」するための表現として必要なことだったのかなぁと。
だって…小説の佐々部は…ほんと救われない…。自分の後悔やら、悲しみやらを…。思い込み…によって、自分の本当の記憶を閉じ込めてしまっていたという…。何ともやりきれない最期なのですが。。映画はその辺りとても美しく、そして、佐々部のやってしまった事もその「思い違い」と、「愛」が故、で終わっているので…。それはより劇的に、、ドラマティックに「魅せる」手法が取られたんだろうなあ、と思いました』
※小説は、登場人物の心の奥底まで、綿密に表現できる媒体なので、やはり
闇の面(ダークサイド)を書きたくなるものなんではないでしょうかーー?
(想像に過ぎないが・・・)/丸山がすべったネタの中の。ダッチワイフを
相方にする、というくだりは、映画的にはそぐわなくてやっぱりカットされ
たんなぁー、とかいろいろ比べてみると楽しいですよね。(もしかして古沢
さん、日本エレキテル連合のあけみちゃんネタが市民権を得たから、ダッチ
ワイフを出しても大丈夫、と思ってたかもしれませんw)
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